だらだら見聞日記

●職場で見られるからいいや、と思って新聞は取っていない。けれどあの情報稠密性はすごいと思う。世の人々がどの程度の時間をかけて新聞を読むのか知らないが、それにしてもあれ全部読もうと思ったら大概な量である。それが毎日、それもいくつもの種類が出ているというこの世界。新聞一部、これ全てが(有用かくだらないかはともかく)意味の集積である、と思うとちょいとくらくらしませんか。


●新聞、という単語も文明開化っぽくてよろしい。新しい情報は、見るものではなくて聞くものであったのだ。…百聞は一見に如かずとは言いますが、それだけに「見ること」ってェのはインパクト勝負であって騙されやすいものでもあるのだ、わな。


●さてその新聞によれば今宵の月は十五夜の一つ前。確かに帰り道の月はほぼまん丸である。じいっと見てると、あれが38万km彼方の巨大球形構造物とは思いにくい。どんどんとその存在感を失ってって、単なる空の平面的な円に見えてくる。案外ワタシの視覚ってェのも、いい加減なもんですわなあ。