銀魂/デュラララ

●うぇぇーい…やっと帰宅できたぁぁ…。流石にこの連勤はこたえる…。溜まったアニメ全部見る気力はねえので、2本だけ。


銀魂200話。みんな楽しいクリスマスなのでサンタさんたちが蠢き出てきてバトルする話。時期はずれなんか割とどうでもいいぜ、ってな開き直り状態がこの作品らしいっちゃらしいし、また「ああ、もうじき終るからだろうなあ」って感じもする。もう、そこにある原作をタメ無しで使ってかないとしょうがないのだろうな。3ヶ月という妙にリアルなタイムラグが、ねー。


てことで、何故かメインフィーチャーの星海坊主さんである。毎度のエエ男声で銀魂的ボケ演技してる速水奨さんが楽しそうでよろしい。演技で言えば、アバンの釘宮さんによる独白コントが良かったな。普段のアルアル口調から離れたナレーション的演技が新鮮でした。ま、この作品にて出てきたから新鮮だったってのもあるだろうけれどね。やっぱ地力のある方だすよ。ただのポッと出声優ではこうはいかない。


お互いに相手が誰かも判ってないまま、サンタ装束で交錯する銀さんと星海坊主。こんなしょーもないバトルなのに、キッチリと「ああ、この二人とも実に戦闘力の高い人なのだなあ」と判る贅沢さがなんかツボである。そしてこういう「いろんな人大登場」っぽい回でもないとなかなか出てこれないさっちゃん氏に声援を送っておく。ファンだし。水没したあとの整列シーンで、黙々と着替えてるさっちゃんがバカでよし。あと「主題歌後の中途半端な尺余り」というネタのあんまりな微妙さもよし。何だあれ。あと…この作品としてはよくあることだけど…こんなネタなのに次回へ続いたー!? ひょっとしてこんなネタで最終回近辺なのー!? という脱力やよし。うん。


デュラララ!!・11話。竜ヶ峰さんはそのジミで普通っぽい存在感を引きずりつつ、明らかに「行動的貫目」が段違いなドS姐さんと対峙する。お互いに「ああ、コイツはこういうヤツであり会話は無意味だ」と認識しあって…さて、彼の思い切った跳躍の根拠は何か。前回彼は一体ナニを思いついたのか。てことで、実は思い付きじゃなくて数年来のシコミ期間があったのですよ、という一幕である。


ネットを介してでしか存在しない「ダラーズ」という虚像の如き集団。ほとんど押井的な、もうちょっと行くとディック的な…は言い過ぎか? とまれ、無色と言うにも捉えづらい概念を、竜ヶ峰さんは図らずも生み出してしまった…っちうとこですなあ。まァそんな大層な言い方せんでも、ネットで上手いことアジテーションしたら上手いこといった、って程度でもあるのだけれど。相手を撃退する手段が「数百人で相手を見つめる」ってのがなんか、怖オモロい。そらリクツも知らんとこんな目に遭ったらビビるわなあ。


傍観者のような竜ヶ峰さんがやっとこ表舞台に出てきた、と思ったらその非日常の根っこは結構深かった、という展開は期待通りに面白かった。しかし裏っ側で一人ほくそ笑むイザヤさんが毎度ながら怪しい。クライマックスの八つ当たり的なセルティさんの暴走を含め、竜ヶ峰さんの行動もひょっとしてイザヤさんの手が加わってでもいるのかしらね。