刀語/銀魂

刀語・3話。日本全国刀めぐり中のお二人さん、今回は出雲の巫女神社にて「千刀・ツルギ」を求めるの巻。…「鍛」じゃないのね、似た字だけど日記に出力されなかったわ。「金殺」で一文字の漢字だが、今まで見たことないなあ。IMEによるとサイとかサツと読み、検索してみると「めばえる」と出た。見た目には恐ろしそうだけど、案外ほのぼのとした意味の字なのかもしれない。まァそれはともかく。


さて、今回の刀は「千刀」の名前どおり数の権化。ならば雨アラレと無数の手数で攻めてくるのかと思いきや、数の要素はお話の別の側面に使われて物量バトルはなんとなくスルー、最終的には一本刀vs虚刀流になる…というヒネクレ方は相変わらずのテイストやな。ちうか今回はバトル成分自体がアッサリ目で、基本的には千刀の持ち主・敦賀迷彩に焦点を置いた構成となっている。まにわにの人も、前回に引き続き「鳴り物入りで出てきたと思ったら死んじゃった」だしなあ。そんかし次回はかなりハッチャケたバトルがありそうですけどね。


千刀の所有者・敦賀迷彩。みこみこ神社を預かる女神主にして元山賊の頭である。迫害された娼婦など社会的な弱者を集めて救済している女丈夫、人格者だが毅然とした性格のリーダー…ちうともののけのエボシさんを思い出しますな。この人と七花さんの会話パートが、地味な絵ながらちゃんと「メインディッシュ」になってんのはなかなか大したものではある。素直素朴だが、それだけに善悪判断に関してはある種過激な割り切りを見せる七花さん、という性格が浮き彫り気味。一連の会話シーケンスで、話のツボ々々で月明かりが変わる、ってのが良いアクセントだ。


ラストは上記の如くタイマン状態で一閃、呆気なく敦賀迷彩は命を散らす。最後の瞬間、お互いににっと微笑んでから殺しあう、というのが道を極めた者同士っぽくてよろしい。雨の中胸を朱に染めて斃れている迷彩を見て、とがめがつい漏らす「なにもそこまで」という台詞、そのままワシら視聴者の心情でもあるのだが…とがめと同じくそこで言葉を呑まざるを得ない。ちょいとビターな余韻の作り方は悪くないねえ。


バトルは控え目と書いたけど、作画自体は毎度ながら丁寧でよろしかったです。重そうに薪束を運ぶ黒巫女たちと、片手でついと持ちゃげる七花の対比とかね。あと二人の試合中、森の中から明るい境内に出てきたシーンの妙に凝った「線の入れ方」がおもろかった。


銀魂199話。お江戸陰陽師バカ騒ぎ編、堂々の終了。っちうかお外の天気が荒れ放題シーンで久々に気付いたが、そういやこの争いってお天気に端を発してたんでしたっけね。すっかり忘れてました。お陰で結野アナのちょっと泣かせるシメも多少とってつけた気味になってたかもしれませんが、まァ銀魂らしい「ちょっと抜けてて俗っぽい温かさ」の感じられる終わり方になってたのでよし。


一連のアーククライマックスだけあって、アクション作画やらエフェクトやらがなかなかに凝ったものになってて迫力抜群であったっすな。闇天丸という巨大クリーチャの力任せな打撃とか、割と楽しき。…あと、一瞬のチョイ役でたまさんとか出てきてたけど、何でしょうね、次回以降のシリーズでの出番があったりしたんでしょうかね南央美とか杉本ゆうとか。まいいや。


オマケとして映画宣伝目的でのしょーもないバカコント付き。あー、尺が余りましたかそうですか。紅桜編のダイジェストにも何にもなってない映像見せられて、ワシ的には割と満足です。そういやこのシリーズ、薮野浩二とか竹内哲也とか大層なメンツの作画参加もあったっけ。んー、そこら辺はどうなるんだろ。いや多分見に行きませんけどさ。まあ。