聖剣の刀鍛冶/銀魂

聖剣の刀鍛冶・11話。リサさんの境遇を知り、言葉に詰まるセシリーさん。彼女はそんな自分の弱さを後悔する。後押ししてくれるアリアさんを得て、ようしこれからちゃんとリサ/ルークに向かい合うぞーっちうたハナから暴走するセシリーさんでした、という。明らかに黒幕だとは言え、流石に外国の客人に斬りかかっといて「失礼があった」程度では済まないと思うがなあ。その後の会議シーンにても、何かというと突っかかり怒鳴り卓を叩くセシリーさんはすごく、主人公うっとうしい。そらつまみ出されもするけれど、そもそも同席を許しちゃうエライさんたちもスゲエわな。


Bパートでもそのまんまの勢いでリサ/ルークの不名誉を雪がんとするセシリーさん。根拠も何もない単なる憶測語りであり、「何故ならルークの刀がこれこの通り強いからだ」っちう証拠も論点のすり替えど真ん中なんだけど、そんな瑣末事は問題ではない。要はその意図がルークの心に届けばよい、ワケだ。…ある意味、今回の列強首脳たちはそのために利用される道具扱いでもありますわね。


そして今回の主役は、やはりリサさんである。健気に気丈に、でも心揺れるままに「ルークは私をリサと名づけたことを後悔してると思います」ちうてぽろぽろと泣く彼女のシーンは、それまでの描写の積み重ねが生きててクライマックスに相応しい情感があったし、…んー、そして無論豊崎愛生の勝利やなあ。あの一所懸命な雰囲気の演技はとてもグゥですよな?


銀魂188話。マダオ観察日記、ってことで、長谷川さんをダシに一見エエ話でダメなオチの話をする話。…いやあ、こういうしょーもない人情ディテイルをプレゼンさせると抜群に上手いっすねえ、相変わらずさあ。夏休みの観察日記で何故かダメオッサンを観察する、っちうスタートアイディアからどんどんとネットリした方向に進ませるヤリクチが素晴らしい。「酒を与えても全部目から流しだしてしまう」っちう表現は、地味に上手すぎると思ったりした。


にしても、実際に観察日記を書いたのはお母さんでした、という一見脱力オチは…まあ、考えようによっちゃァハッピー要素もあるよな。マダオさんの行為の真実をお母さんも知っていた、ってことでさ。いや、この作品のことだから「普通に母ちゃんのでっち上げ」って辺りも濃厚だけれど。まあ。


観察主の大五郎ぼっちゃんに竹内順子。アルジャーノン的に能力昂進した朗読演技も良かったけど、それよりもガキ状態でのタドい読み方がホンマに小学生的で感心したり。あの語尾の上げ方とか、エエねえ。…一瞬「小林由美子か?」と思っちゃったのはヒミツだ。