クイーンズブレイド/DTB/にゃんこい/ささめきこと

クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者・11話。ラス前大詰め、洗脳リスティさんとの一戦である…ってそーかー、もうそんな状況だったのかあ。なんかあまりそんな気がしないのは、やっぱ勝っても勝っても状況に変化が乏しかったからかしらん。ま、基本的にお嬢さん同士がバトルしてるのを連続して見られればそれでヨシ、っちうコンテンツだから何も問題はないハズなんですけどね。どうも前期のイメージがねえ。まいいや。


リスティさんとのバトルはラス前だけあってよく動き、アンコたっぷり目ではありましたか。あやつり状態のリスティさんを解除させるキーアイテムとか、あるいはキーワードとか、そういう仕込みもベタで悪くない。一見成功したかに見えた脱洗脳がまだ残っている、ちうのを片目のカバーで見せているのは親切だな。なるほどこれが外れたら元に戻るってワケだ…と思って見てたが、勢いあまって服全部スッパんなっちゃったので割と笑う。流石やな。


EDはアイリさん担当。トリを取らせてもらったっちゃァ聞こえはよいが、本人の活躍時期とずれてしまったのは少々残念かな。二番手辺りならちょうど良かったのにね。


DARKER THAN BLACK -流星の双子-・11話。スオウさんとヘイさんは、各々のケリをつけに行く。今回はスオウさんのケジメ旅であり、それは彼女の出自に関わることでもある。コピーを作るというシオンさんの能力により作られたスオウさんの体と、人生と、そして記憶。作られた水族館の思い出について「プレゼントじゃない。あれはきっと…」と言うスオウさん。呪いか、罰か、あるいは憐憫か。


死に際のせいで何かエエ人っぽい雰囲気になっちゃったホリカツ父さんであるが、やっぱこのままでは素直に「子供思いの父」にはならんよなあ。てことで、スオウさんはどうしてもシオンさんに会わねばならぬってことだ。


一方のヘイさんはイザナミとしてのインさんとお話したいのである。アバンのインさんのシーン、ちと懐かしき花と死滅をバックに「もうすぐ会えるね」とつぶやく彼女の、何やら言い知れぬ違和感がよろしいな。これは前作のインさんを見知ってる人じゃないとピンと来ない所でしょうけれど。…「帰ってくるんだよね?」というかなりレヴェルの高いフラグを立てられちゃったヘイさんでもあり、まあこのまま済むとは思えませんけどね。次回待ち。


にゃんこい!・11話。こちらもケジメを付けようとするコーサカさんであり、そのケジメの範囲に自分を入れて欲しいカナコさんである。無論その意図を素直に出せるはずもなく、コーサカさんをデートっぽく振り回して最後には身を引いちゃう、っちうか弱さがよろしい。そしてラス前ってことで、あまり目立たないメインヒロインに呪いバレ、っちう大事件を惹起させといてツナギとする。…その発現が野郎の猫耳、ってのはある種の層にはウケる…のかなあ…。


とにかく一人だけ悩みのしわ寄せが来ちゃってる、ってな感じのカナコさんがかわいいのですわな。登場ヒロインの中で彼女だけが普通に悩む人なのだ。立ち位置的に報われないことが確約されてるようなもんなのがまた、ねえ。そらニャム姐さんもため息つきますわ。


1クールモノだからしょうがないっちゃそうなんだけど、カエデさんとカナコさん以外の女性たち…特に郵便姉さんのエピソードがイマイチ物足りなかったのがちと残念。単なる擾乱キャラとしてもイロイロとオイシく動かせそうなだけにねえ。あと小林ゆうさんは今回もステキにうざったくて好きだ。好きです。


ささめきこと・11話。ハプニングリベンジでプールである。ただひたすらに大はしゃぎしてる村雨さんはやはり漢の視線やなあ…妄想のさせ方がほとんど男子中学生ですわ。いちいちハチスカさんに張り合ってはエライ目に遭ったり、ナンパ男さんたちの排除の仕方がすんげえストレートだったり、ホンマ男前であるよ。惚れるわ。


割と不連続で各個的な、そして各々どってことないエピソードの集積の末にアオイさんがフと気付く話。仲よさげな村雨/風間のようすを一見しただけで、その関係性を感じ取ってつつ、と後ずさる…ってのが何ちうか。流石に繊細だとも言えるし、やっぱし過剰反応しがちな子やなあとも言える。その微妙さがこの作品の味でしょうね。


そしてあと、ハチスカさんが見てる。常にワキに居てクールに状況を俯瞰するがちっとも介入してこない彼女、何となく要石があるみたいなちょっとした重みを感じる。ナンパさんたちの後のシーン、会話の端にいた彼女にゆーっくりとパンしていく、という演出が印象的でした。見てるんだけど、でもそこでは言わないのな。それはラストまでとっておく。


作画はペタッとしたあっさり感のある、独特な雰囲気。ちまちまとよく動き、スパンとした体のラインの取り方もワシ好みだけど…この作品のメイン視聴層にはウケが悪そうだ。どうでしょうか。