そらのおとしもの/空中ブランコ

そらのおとしもの・11話。そらまあライトスケベ作品としては外せませんわなあ、的なお風呂で覗きでGo! っちう話…と思わせておいて、更に上乗せで主人公青年の女性化エピソードである。うーん貪欲、薄っぺらく表面的なジャンル嗜好に対してとても貪欲な制作姿勢、それはとても正しいことであってなんら恥じることはない。うん、マジである意味、とても真摯なことだと思うよ。


ああ憧れの女湯潜入、のためにひみつどうぐで女性化するトモさん。その声優に藤田咲、ってのがなんか誂えたようなハマリ具合でちと感心したりした。にしても、女性化したとなれば別に女湯行かんでもテメエのボディでいくらでも…と思うのがワシ如き凡人の限界なのだろうな。他人である女体をいじりたおしてこその煩悩よ! そうよその通りよ! ってことでしょうか。よう判らんが。


とまあ、そんなライトエロネタの脳天気ぶりが楽しい回でした。しっかりとちちやしりの作画が濃厚なのが高得点。あと超越クールに見えて「新大陸」という単語一つで過剰適応して、その上イロイロばれて会長にやっつけられちゃうメガネ先輩もよし。んでシリアスパートはまあ…必要な要素なんでしょうけど、個人的には割とどうでもいいや、っちうたら怒られますでしょうか。でしょうね。


空中ブランコ・9話。元天才子役である羽多野さんが今回の患者さん。自己愛性パーソナリティ障害…ですか? 自分の評判が気になって気になって気になって、顔から笑みが剥がれないという症状らしい。彼のそんな過去の栄光とペルソナにすがりつく傾向は、彼から役者の仕事を奪いつつあり…というね。


ふうむ、どんな悲しいときでも笑みが消えない(ま、画面上ではそこまで鬼気迫るものでもないのだが)という病状とか、解決の瞬間のイラブさんのワケ判らん精神世界治療とか、今までで一番「精神症状をお題としたアニメ」っぽい回だったかな。相変わらず着地点はどちらかというと平凡なエリアなのだけれど、まァ実際そんなもんですよと言われりゃそんなもんかなって気もしますし。…でもあんなバラエティ要員では持って一年の芸能界寿命、ってとこじゃないでしょうか。どうでしょうか。


何故か番組司会役として登場の原口あきまさ。何故? どんな繋がり?