そらのおとしもの/空中ブランコ

●何とか2本見る。


そらのおとしもの・10話。文化祭にてヘンな人たちと音楽対決する話。まあその、あくまで物語上の記号というか部品というか、そんなペラい役回りでしかなかった私立の人たちはちとかわいそうだったですかね。どーせならもっともっとアホ臭いくらいに金満イヤミっぽかったらおもろかったかもしれんが、まあそれはそれとして。


メインの話は前述の如く「みんなで頑張ってバンドやろうぜ」っちうとこなのだが、もう一本の柱としてイカロスさんの「手をつなぎたい」という思いがある。それはニンフさんにも共通の「人として人と接したい」という気持ちでありまして、そのテーマとしてバンドっちうモチーフはよく機能しておりますわな。ただ、肝心の演奏シーンがあともうちょっと際立ってたらなあ、という気はせんでもない。エフェクトとかSEとか、小手先小細工で攻めても良かったんじゃなかろうかとも思うが、まあそれはそれとして。


スク水メイド喫茶、ってのはどうかと思うんだ。どっちかにしよう! うんそうしよう! 属性の盛り込みすぎは相殺を生む可能性があるぞ! でも学生文化祭なんてな若さと勢いの場においてはこれはこれで正しいような気もする! じゃいいやそれで! ではまた!


空中ブランコ・8話。強迫神経症岩田光央ルポライターさん…って、恋愛小説家のときに出てきた人だんな。確かその三木眞小説家さんも強迫神経症だったっけ。似たような稼業で同じような症状で、さてさてどんなシカケを持ってくるか…と思ったら、今回は症状自体はちっとも良くならず、岩田兄さんは神経症と折り合いを付けていくに至る、というワケだ。なあるほどそうだ、確かに精神的疾患との関わり合いとして重要な帰結の一つではあるよなあ。


自分で病気を調べあげ、真面目に治療してくれと医者に怒る。「生真面目故に病気に対しても生真面目すぎる」という患者のキャラがかなり立っていて、あー判る々々ってな共感を覚えたりする。そして岩田兄さんの情けなくも人間くさい演技がとても良いっすな。「なァにやってんだ俺ァ…」という、ジブンニホトホトアイソモツキマシタっぽい声は流石の絶品ですわ。


…関係ないがワシ、先週出てたドス持ちヤクザさんの声もてっきり岩田さんだと思ってたよ。ロール見なおしたら竹本英史さんでした。…あっれー? そんなに似てるイメージって無かったんだけどなあ。ダメだなワシ。