クイーンズブレイド/DTB/にゃんこい

クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者・7話。計算外の人々。物事は思い通り予定通りには進みませんぜというお話なのではあるが、今んとこは女王さんの計算通りの範疇ではあるのだろうな。下々の者どもの計算や予測や漠然とした希望はそうはいかぬようですけれどね。てことで、水橋のエリナさんが軽ゥく負けて、勝ったトモエさんも重大な計算外に出会う、というお話。


搦め手や卑怯さに弱い、あるいは身内に甘いというトモエさんの弱点は、そのまま主人公属性の一種でもある。天性の黒属性で容赦なく口撃を連発するエリナさんはどー見ても悪役っぽい立ち位置なんだけど、お姉ちゃんたちも周囲の人たちも普通に「おおーやるなあ」と観戦してんのが面白いなあ。エエモンワルモン以前の「そういう属性」と認識されてんのね。


そしてシズカさんはトモエさんを一回り大きく成長させるため、その身を犠牲にして悲劇を演ずるのである。なかなか盛り上がるシーンでありアチシの屍を越えて行けってなもんだが、逆効果じゃね? って気もするな。「もうこれ以上身内を失う悲しみは繰り返しません!」とか言って郷里に帰り、別の道を模索したりして。…あと割と久々にそこそこ整った作画状況だったのだけれど、雪中でのちち出しバトルはえろいやらしいの前に、単純に寒そうでした。風邪引くなよ。


DARKER THAN BLACK -流星の双子-・7話。ヘイさんたち南へ…行こうとするが割と失敗する。「運び屋は利益が一致する限り信用できる」とか言う、ってなマズいフラグを立てちゃったばっかしにショタ好き富豪に売り飛ばされそうになるジュライさんを救うため、スオウさんと萌えモモンガ(シヴ声)は立ち上がるのであった。当然ヘイさんもツンデレなのでちゃんと付き合うのであった。ちう話。


契約者は合理性の権化となるが、個人差はあるもののその底には幾許かの残滓、人間性の欠片が残っているという要素。契約者としては未熟っぽいスオウさんにとって、その残滓はかなり重要なものだろう。だからドールのジュライに感情移入し、反応を探り、助けに行こうとする。…ラスト、たんこぶ触られて「…いたい」と漏らしたジュライさんの言葉は、彼に人間性を見ようとするスオウさん(と、視聴者)にとっては特別の意味が包含されている、ってことか。


どちらかというと「単純で見せ方が判りやすい」ってな脚本構造をしておらず、落ち着いていて一種地味な物語のレイヤを重ねてって構成されている本作だけど、それでもちゃんと求心力を維持しつつ話を展開してってんのが流石ではあるなあ。準備段階からしてめんどくさい作業だと思うけれど。…あと、視点を海上から陸に向けた上で、手前から奥に向けての海風の吹雪を描いてんのがなんかリアルな絵面で良かったっすな。CGが自然でさ。


にゃんこい・7話。主要キャラは一通り出尽くしたようなのでそうだ京都行こうの巻。修学旅行で毎度ながらエエ塩梅にお猫様やらカナコさんやらに振り回されるコースケさんであるが、不幸な中にも多少の楽しみありってことで…って、何ゆえ矢玉アナが!? バスガイドさんに!? と思ったらナベシン演出の回でした。てことで当然ながら本人出演も。この人はホンマ何やらせても…なー! エエけど。


とはいえ、普段のナベシン演出に比べると狂騒度は割と控えめ。鴨川にあるベンチの背に「鴨川」と大書してあったり夕暮れの土手が絵に描いたような恋人たちの群れだらけだったり、っちう即物的で大雑把な演出とか、いちいち妙ちくりんなヴォイスが挟まってきたりするという小ネタ満載とか、そういう辺りは本人的な刻印と言ってもいいでしょうかしらね。…前半部分が普通にテンポの良い京都観光アニメになってんのも意外だったりして。


京猫さんたちの声優さんのデータを見てみると、二人ともちゃんと京都出身なのが律儀でんな。そして何故か出演のロシアン猫の声に何故かJenya。この人も普通に日本アニメになじんできてんなあ。あと、小林ゆうさんの押し付けがまし…もとい楽しげな演技はナベシンアニメのキャラとして妙に合っている気がする。出演経験あったっけ?