ささめきこと/レールガン

ささめきこと・6話。第一話にて登場のメガネ先輩がらみのお話。ははあ、あの回で語り仕舞いかと思っていたメガネさんも拾ってきますか。とは言えメガネ先輩は一種の物語的触媒扱いであり、語るべき主体は毎度の風間さん…を介した村雨さんの一喜一憂波乱万丈なのですけれどね。


成り行きと無責任によって「あなたにはドジっ子成分が足りないわ」とて特訓させられる村雨さんが健気でありバカである。天然とかドジっ子とか、そういうナチュラルボーンな特性を後天的に得ようとするは兵法に悖るものだと軍師様が言ってた。言ってないけどそう思うよね。何故か衆人環視の元バナナ転び芸を期待されてる村雨さんのシーンはバカチンでよろしいし、何の苦労もなく場を掻っ攫ってゆくアケミヤさんの天然ぶりも素晴らしい。な、計算ではなかなか天然には勝てんのよ。口惜しいことにな。


後半はもう一方の天然クイーン、風間さんの天然ジゴロぶりにブン回される村雨さんを賞玩する、の巻。思いは一方通行(いやまあ、憎からず思われているもののそれは頼りになる友人として)であるのを重々承知したまま楽しい独り相撲をとっている村雨さんがエエよなあ。「お泊りしちゃおっかな」だの「スミちゃん、大好き」だの、風間さんの鋭利な無意識言葉攻めにキリキリ舞い…しょうがないよね。もう村雨さんはそのままヤキモキしながら一生を送ると良いよ。良くはないか。


とある科学の超電磁砲・7話。アルミ重力爆弾魔はいじめられっこさんの逆恨みによる犯行である。力に絶望し力を憎む彼に対し、ミコトさんは苛立ちを隠せなかったりする。テメエでもうちょっと努力してみなはれ、ほたら世界が開けまっしぇィ、てなもんだ。


まァその、語りたいことの意図は判るんだけど、1・自分トコの構成人員の損失に全く気付かない(職務上狙われることも多いだろうに!) 2・正確な情報伝達がちっとも出来てない(ちゃんと最後まで話を聞こうよ) 、という治安維持組織であるジャッジメントさんはちょっとどーかなー、と思わんでもないな。あと、ワシがそっち側の人間だからしょっがねェ所もあんですが、いじめられっ子だのアンチモテモテキャラだの、社会構造的な負け犬さんが出てきたらどうしてもワシ、そっち側目線になっちゃうのだよなあ。今回に関してもいじめられる構造については「もっと頑張れやワレ」という精神論以外では何も解決してへんしさ。


…ま、あんな力を持ちながらまずジャッジメントの方に矛先向けてるメガネ男子さんもどうかとは思うけどね。てことで、何か「回りくどいってだけの話だったな」っちう感想が先に浮かんでしまいました。レベルアッパーとか何とか、そういう伏線展開の添え物エピソードっぽかったな。