シャングリラ/東のエデン/銀魂

シャングリ・ラ・3話。天上世界とはどんな所か。箱は開けてみなければ判らない、チョコは味わってみなければ判らない…ってことで、クニコさんはアトラス潜入を決意するのであった、という話。主義主張のすれ違いや疑問から行動し、そして世界の状況を目の当たりにする(この場合はアトラスの巨大さとドゥオモの矮小さ)てな展開は良いけれど、えーとあの樹海って開墾できないんだっけ? まいろいろあんだろう。


今回も超絶に上質な作画って感じではなかったが、それ以上にアレだ、演出以上のレベルでのチグハグさが少し気になったりしたな。クニコさんの偽造カードだけ引っかかった理由とか、大事な所持品を焼き払われるシーンのBGMが古雅な邦楽調だったりとかね。ま、音楽はそんな世界だからしょうがないとも言えるが。あと、声優演技では「ん?」とかやってんのに作画上は何も変化無し、とかのズレがあったり、全体にどうも不安定な印象。


別れの突堤、群衆から一人離れて見送る男…っちう定番状況で、別れていくのがドスコイオカマ、餞別の品が肉、という間の抜けた感動状況は良かったっす。いやあ、バカでいいな。


東のエデン・2話。どうやら妙な組織の一員であるらしき滝沢(仮名)さん。救世主を標榜しノブレスオブリージュを唱える彼ら(と滝沢さん)であり、多分に選民思想あふれる雰囲気ではあるが、さて。一方の現実世界はというと、911から十年後…ってことは再来年か。「迂闊な月曜日」というヘンテコなミサイルテロのおかげで、実に危機感のない状況の日本である。…ちうか、いくら今まで大丈夫だったからってミサイル着弾状況で飛行機飛ばしちゃうのは流石にボケ過ぎだとは思うがなあ。


それにしても、あの大穴大廃墟で今まで人死にが出なかった、というのも何やらヘンではある。情報統制と陰謀でもって隠蔽できるとも思えぬが、件の組織はどうやら強大な力を持っているようだしなあ。てことで、ダメそうな同僚さんの出現によって物語はどう動きますやら。


世界の危機感のなさ、滝沢さんの記憶喪失。この両者の「現実性の欠落」は象徴的な相似であり、同時に多分マジで関連があるのだろうな。今んとこ話がどっちへ転がるかよう判らんけれど、その判んなさは滝沢さんの記憶喪失状況がよいフォローになってる感じ。…あと、相手がセレブっぽいなと判った途端に顎を閉じにかかるヒロインさんがええ感じに現金でかわいかったっす。


あとまあ、玉川紗己子声のジュイスさん、ぜし本体は色っぽい姐さんでありますように。まあ別にタチコマでも構わんが。


銀魂154話。九兵衛さんのお誕生日会はセレブなので銀さんたちがぶっ壊す話。どー考えてもどんどんと酷い話になることが確約されている状況であり、さてオチはエエ話系か台無し系か…と思ってたらエエ話で終わった。けどまあ、新八っつぁんのめんどくさいツッコミが一番の擾乱要素ではあるよな。常識人はビンボ籤を引くの法則。


ガキの頃のお誕生日会のあるあるネタがメインであり、まァ…年齢的に微妙であるワシにも首肯できるところは多かったけれど、ギャグ自体の切れとたたみ掛けは割と控え目。基本的には「エエ話」に重心を置き気味のお話でしたかね。にしても、栄螺さんというタイトルは出してもエエの? エエの? タモさんもエエの?


アバンの「金魂」は新番組のまま最終回。このどうしようもなくどうしようもない話のために脚本家としてクレジットされてる横手美智子の人は、えーと、さぞ誇らしいことであろう。よーし。アダルティ神楽さんの釘宮演技が見られなくなるのは残念だなあ。以上。