クイーンズ/バスカッシュ/けいおん

クイーンズブレイド 流浪の戦士・3話。どうやら基本的に、西洋の川澄さんと東洋の能登さんのダブル主人公っぽい感じで行くみたいだな、ってことで今回は川澄エリナさんの担当回。頼れる兄貴…もとい姐御とともに籠から出てみた小鳥さんは、しかしまだまだひよっこでありました、の巻。


パッケージのアレさに比べて割と地道で着実な構成である、という特色はあいかわらず。カネがないのでわが身一つで路銀を稼ごうとし、その過程にて現実の壁を知る主人公とか判りやすい。…いやまあ、その路銀の稼ぎ方がお嬢さん泥レスだったりするのが今作ではありますが。


しかし…作画の方が中休みっぽいのはまァある程度しゃァないにしても、演出ぶりまでがちょいと拙い感じではあったのは残念気味。蛇傭兵の人がどないして闘技場の客をおん出したのかとか、泥レスの試合の流れがかなり掴み辛いとか、そもそも蛇傭兵さんが何でまた主人公を痛めつけただけでほっぽらかしてんのかよう判らんとか、ね。多分作画チームの技量を考えた省力コンテだったっていう理由もあるのだろうけれど。1話2話にあった「見易さ」が少なかったのはちと気になったな。


バスカッシュ! 4話。ちちの人がプロモートして、三人のガキが街中で大暴れ。ほぼフリーキーバストのお姉さんはまあ、基本的に予想通りのファムファタールマスターマインドなキャラなんだけど、何より足にしか興味がねェという変態ぶりがOK過ぎて良かった。会話も足相手で好みも足がらみ、足のためなら足ぱいずりもする。んー、バカだ。…あと、街を歩いて人目を引きまくるのはともかく、「(ちちが)でかいよー」ちうて泣きながら子供に逃げられてる絵も良し。


てことで、あんましエエとこナシであった主人公が相方ヘルメットの虐待を経て必殺技に気づく話。建造物の強度や角度とかを調べて跳弾でもって場を制圧する。確かにストリートならではのフィーチャーだし、見た目にもダイナミックな演出ができそうだ。真正面のパワーファイトじゃないのはこの主人公らしいヒネクレ具合かもしれない。


…が、こうなると、妹さんがロボ事故で足を怪我してる、っちう諸刃の剣要素がどんどん濃くなってくるなあ。演出でなんとでもなるとは言え、「ロボ事故被害の妹のためロボで大暴れ」というの自体すでにマッチポンプ状況だし。そのうちテメエで妹を事故に巻き込んで、私は大丈夫お兄ちゃんは自分の道を行って! てな展開にでもなるのだろうか。


けいおん! 3話。楽しくけいおんしたい彼らの前に立ちはだかる大きな障害物! それは中間テスト! 当たり前だァ学生の本分は勉強だァ…ってひゃくてん取られちゃしょっがねーやなー! という話。先週のギター値切りといいこの百点話といい、なかなか4コマらしいゆるい世界観である。うん、ズルズルな雰囲気でエエな。あと、コードについてはよう知らんけれど、身体で覚えた小脳記憶は割とすぐに復帰してくるから大丈夫だ! …だといいなあ。


相変わらず割とシッカリした流れがありつつ、4コマらしいタイミングでネタの波があって視聴しやすいな。あと、学校の雰囲気が微妙に古くて、そこら辺の視覚的な落ち着き加減も雰囲気として優しい。こういうゆるくて温かい状況があるからこそ、唯さんのどうにも頼んねえキャラを受け止められるてなもんだ。よし、何とか普通に楽しんでますよ今んとこ。この調子でゆるゆる続いて欲しいものだ。うん。


…それにしても唯さんの、気合の入らぬことおびただしい声の演技は良いなあ。あの「うへー」みたいな抜け声、原作マンガではどう表記されてんだろう。