いろいろ

鉄のラインバレル19話。矢島さんとコーイチさんは殴りあってその意志を確かめる。バカでラッキースケベでイマイチへタレなコーイチさんではあるが、少なくとも彼は立場と責務(と自分のバカ)について自覚がある。矢島さんはどうか…という。何となく鉄雄と金田を思い出したりした。


ロボ同士で拳ぶつけあい、直後に生身同士で拳をぶつけあう、っちうこの作品らしい論理性のなさは大きによろしいんだけど、もうちょいと派手な生身喧嘩シーンにして欲しかったな、ってのが正直な所。ちょっと崖を崩すだけじゃあねえ…ってそれでも大概なんだが、折角の大仰な演出だしねえ。


一方の加藤機関の中にも少々分裂の種火とかあったりするようで、さてね。とりあえず空に浮く敵メカに対し、ビルの谷間を駆け抜けつつスナイプをかます絵面が無闇にカッチョ良かったのでワシは満足しました。第08とかエヴァとか、怪獣映画的視点な演出の先行例を取り入れてましたかね。


鉄腕バーディー DECODE:02・6話。地球のゴタゴタ陰謀は置いといて、目先の危機に対処せねばならない千川さんである。バーディーとの精神融合を避けるため、彼女の記憶…過去へと向かう千川さん。アルタ人に対する偏見、管理された優生種という出自、そして…という。とりあえずあー、その何だ、予告の演技を「ぞわぞわする」って書いてすまんかったな! マジ幼女演技でしたか! すまんすまん!


いやな関係があってもガキ同志なら適当に仲良くなっちゃうし、貧民窟コミュニティではみんな割とフランクだし、若本先生は豪快だし…というまあ、そんな雰囲気。仕込み段階の話としての、不穏を裡に秘めた平穏さ。「人には必ず役割がある、それは自分で見つけよ、自分の未来のために」と諭すお父んは、地下活動の末に既にこの世になく。皮肉なことではある。…さて、次週どうなることやら。


宇宙をかける少女6話。なんか刑務所みたいな所に侵入の御一統である。レオパルドさんのパーツがここにあるから、ってことらしい。ははあ、しばらくはこんな「パーツ探しの旅」みたいな感じになるんでしょうかね。…あんまそういう簡素な構成はしなさそうなのが不安ではあるけれどさ。


手抜きや省力化というよりは明らかに狙った上で、ベタベタなディテイルを連発している感じですな。侵入シーケンスだけでもスパイ大作戦の宙吊り→ルパン的赤外線センサ→R2D2もどきの回転アクセスポート、と息つくヒマもない既成イメージの嵐。んー、こういうノリはそれほど嫌いでもないが新鮮味は無いよな…と思ってたら、最後のトラップのASIMOさんにかなりヤられた。


現実での最新鋭技術なれど作品内では骨董品扱い、っちう屈折した雰囲気もよろしいが、そのアシモさんが達人的格闘マスターだってのがどうにもバカっちくて参った。またこのアシモっぷりの再現度が高ェんだよ。よおし、チミはレギュラーでよい。末妹さんとペアでシッカリ登場するように。


あとはまあ…んー、福山さんのあんま似てない城達也モノマネと、高笑い力量では負けない銀河万丈登場が良かったです。


続 夏目友人帳6話。そのお嬢さんは何やら魔方陣らしきものを描いて歩き、そしてその陣は人外どもを可視としてしまう。だって私おっそろしい妖怪を探してんですもん! 見つけないといろんな人が死んでしまうんですもん! お願い夏目さん手伝って! ついでにニャンコ先生かわいい! という話。


「姿を見られただけで死の契約をさせられる」という状況。夏目さんは妖怪っぽい不条理だと思う。しかし多分そこにはなんしかの「理」はあるのだろうな。さてそれは何だろう…とか思ってたら夏目さんがさらわれて次週に続いてしまった。うわ、2話またぎは予想してなかったので意表突かれました。ははあ。


夏目さんの所に話を持ってくる「巨顔ちょび髭」の妖怪にチョーのおっさん。ぬぺーっとした存在感は流石の演技力であり、ついでにねこ先生の和彦おっさんとの(多分)アドリブ会話がバカに楽しかった。あと、件のお嬢さんと会話してる夏目さんを羨ましがってる友人が出てきたけど、沢城いいんちょが知ったらプンスカするだろうなあ。ぜひプンスカして欲しいです。ぜひ。


機動戦士ガンダム00・19話。宇宙と地上での茶番と甘い人たちの饗宴。戦うのか戦わないのか迷いつづける戦争アニメってのもようあるが、ここまでだとちょっと珍しいかもしれない。視点はかなり相対化されててどっちの立場が強いともなってはいないけどね(戦闘側の象徴がブシドーさんだってのはアレかも知れん)。


…にしても、姫様が銃を持たない理由としての「この子たちをまっすぐ見られなくなるから」ってのは何か、「自分のため」な台詞っぽい気がした。とりあえずテメエがどす汚れても子供は護ろう、っちう方向には行かないのな。


一方の宇宙組、サジさんは甘くてぼっちゃまなままルイスさんの心を乱す。「ボクはキミのことは全部判ってんだ!」の連呼で落ちてしまうルイスさんは、やっぱ多分ムリをしていたってことなんだろうね。今んとこツインドライヴの効果は便利な会話道具ってだけだけど、まァニュータイプもそんなもんだったし、その単純な「会話という道具」こそが戦争から世界を救う…って流れなのかしらん。


大貫健一テイストが出てて、身奇麗さのあるキャラ作画はよろしかったですね。目のバランスが意外にリアルっぽくてカッチリしてんだよな。…あーあと、弾幕って「ミサイル弾頭に搭載したケムで煙幕を張る」って意味だっけ? ちょいと違和感が…。