銀魂/キャシャーン

●泊り込み仕事明けの朦朧気味なアタマでアニメ見る。…このあともまた職場行かんならんねんけどね。


銀魂137話。二階建てのAパートは半ゴリラとMメガネがムダな努力をする話。いやあ、ワシさっちゃん好きなんですよねさっちゃん。あと小林ゆう。とりあえず合体だの穴があったら云々だの、ヒネリもクソも無いせくしゃる台詞が連発される下品さは彼女によく似合っていると思う。ストーリー的には銀魂的「もちゃげといてオチ」なパターンであり、割とよく出来てるけどイマイチインパクトは少なかったかな。エエねん、さっちゃんの気合入った梵題寺が見られたし。ゴリさんは割とどうでもよい。


Bパートはお久しぶりの緒方賢一サンタさん。そーか、あの話っておととしだったのか。これまたバカなくすぐりは多少控え目だったものの、いちいち要らんこと言うダンディ屋台マスターとか、定番なところで外しがなくてよござんした…って、ちゃんとエエ話で終わっとる! 酷いオチじゃない! いや別にエエけど。あと、あの唐突なサリーさん三つ子ネタは何だろう。元作品にそんなシーンがあったのかな?


キャシャーン Sins・12話。あ、石田彰さんも再登場だ。どうも出演者を少ない人数で固めたいちう意図があるみたいですな。最近のアニメ作品としてはちょっと面白いキャスティング方針かも知れない。…これが「実は全部舞台演劇でした」てなメタネタだったら却ってヤだなあ。


てことで車椅子の芸術家ロボと死へ向かうコミュニティの話。今を生き、軌跡を残し、自分の色を塗りつづける兄さんvs今を絶望で見つつ静謐にこの世から去ろうとする集団…って、この二者はあまりきれいな対極の位置には居ないんだよな。ベン図で言えばカブってる部分は結構ある。それだけに西村知道おっさんは芸術家さんが許せないのだろう。彼が希望を持っているとなれば、余計にそうだ。


ブライキングボスの暗黒時代を「それでも秩序があった」と言う芸術家さんが、「お前は秩序を乱す者だ」として排斥されそうになる…という点においても、この二者の立つ位置はそんなに変わらないのだな、と思う。にしても、抑圧時代を多少なりとも郷愁的に回顧するってのはなんかソ連的っすねえ。だから西村おっさんはロシア風だったりすんのでしょうか。


今回はお話としてはちょいと小粒だったように思ったが、外見が耽美くて声も石田だけど口調はえらぶつ芸術家っぽい…っちうギャップ萌えなゲージツロボさんが良かったのであり、まァそういう回だったような気がせんでもない。そうじゃないかね君ィ。