キャシャーン

キャシャーン Sins・9話。アバンの過去寸劇が尋常じゃなく短時間になりつつあり、ちょっとギャグになりかけてるぞ。「はっ!」「ぐおおおお!」主題歌。いいけど別に。てことで花畑の少女と暴力オヤジの交流話。この「頭の回路をヤられてしまった」お花畑少女の白痴美がなかなかに鮮烈で、リュウズさんにお花差し出して「はい、どうぞ」の時の一種恐ろしくも見えるあどけなさとかがちょっと乙。ぴょこぴょこ跳ね回るような動かし方も、純粋さが見えてよろしい。


「退廃した世界とその住人」っちうお題での連発作品のような感じの中盤あたりですが、そういうカテゴリとしては確かに外せないシチュですわな。墓場の中の花畑、頭のネジのゆるんだ少女、その無垢さに触れて心折られる無頼漢。後半にルナたちとの因縁が開かされ、それはまたキャシャーンたちの行動原理を補強するネタとなるのだが、別にそんなん無くてもワシは構わんかったなあ、てな思いもあったりなかったり。いや無いと展開上困るだろうけど。


無頼漢ロボのボルトンに、なんとチョーのおっさんがダブルキャスト。今までも印象的なゲストキャラにレギュラー声優を使いまわす手法はこの作品中頻出してきたが、同時に出てきて双方喋り捲るってのはなんかすげえな。作品の世界観を狭くする…つまりまあ、ある種の固定したカラーと作家性を出す目的なのだろうけど、これってキャストを相当信頼してないとやりにくいだろーねー。