いろいろ

●毎度ながら溜まっってんのだ。行くぜ行くぜ。


喰霊-零-4話。前回の直接の続き、授業中に呼び出されてのゴーストバスターである。仲良さげであり色々ありつつも楽しい職場だが、それだけでは済まない事情や重さもある。ここで1話…もとい、2話での「既に別のものと化した人を滅すること」という要素が出てきたが、これはひょっとして通底テーマでもあるのかしらん。


とまあ、格別最上級ってほどじゃないがようデケてる話だとは思うんだけど…んー、もうワシらこれがダメちんになるの知ってるしなあ。それを押して語るほどのカタルシス(意図せざる洒落)が存在するかっちうとどうなのでしょう。これ、かなり自信があっての構成ではあるんだろうけどねえ。


とりあえず余韻が少ない、ちょっと尻切れトンボ気味なシメ方はもったいないな思ったが、それ以外はまァあまり文句はない。あとパレとかJ・フォックスとか、マイケル繋がり名前なヘンテコ武器、ちうしょーもないネタは結構好き。あとあと、風呂場のシーンにてあんなに不自然な湯気マスキングははじめて見た。数十年前の黒丸ボカシに近いぞ、あの無神経さは。


のだめカンタービレ 巴里編2話。千秋さんの指揮者コンクールチャレンジ、である。そこで出会いし二人の指揮者、ジャンと片平。それぞれ千秋さんにない性質と性格を持つ彼らは、多分、もう戦友である。…どっちかというとジャンさんだわな。ハデで華があってちょっとイイ加減で人当たりが良い、という千秋さんの対極キャラの白王子。それはともかく、「黒い王子だ!」だの「陰湿」だのと呼ばわられる千秋さんはもう、そういう属性なのなあ。やあい暗キャラ。似合うぞ。


毎度の「音楽の楽しみ方を忘れる」ちう弱点をのだめさんに克服してもらいーの、そして迎える決勝勝利シーン。これを描かずにすっとばすヤリクチは「節度」として感じられた。うん、最も良いものこそ視聴者の心にあるのさね、とかサブイボっぽい感想を述べてみる。…でもちゃんと、その省略シーンが話のヘソというかクライマックスにもなってんのよね。エエやないですか。


あーあと、1話のときも思ったけど、この第2シーズンでは演奏シーンのCGが強化(だかなんだか)されてますな。前シーズンでは基本的に腕と楽器だけの絵面だったけど、今回は積極的に全身を映したCGで動かしている。前シーズンラスト辺り、のだめさんが実家でピアノ弾いてる絵とかは全身でしたっけね。確かにちょっと違和感はあるんだけど、ま、やってるうちにこなれてくるのを期待してみよう。


今日の5の2・4話。ありゃ、こっちでもプール話。この時期にプール話するってのは流行なのか。まいいや。とりあえず全編を通じて、服を着取られるだの白濁液をぶっ掛けられるだのベッドでどっちが上だのムリヤリ脱がすだのショタを攻めるだの、これでもかというセクシャルニュアンス攻撃。元が数話分の量だから当たり前っちゃそうなんだけど、まァよう集積したわなあ、と感心したりした。ええ。よいと思います。


…そういう積層の上でのラストの純情ワチャワチャエピソードがいけしゃあしゃあ気味で、不意打ち的に萌えた。なるほど、こいつらは夫婦なのだな。いいや、もうそれで。


作画。絵柄としてあんま安定してなかったんだけど、なんか知らんとても動かそう動かそうという志向がビシビシ感じられるのでエエと思いました。あの萌やそうという作為から遥かに離れたスク水絵はかえって良。あと、水泳後に目ェ洗うのはあまり意味がない、ちうニュースやってなかったっけ? どうだっけ? 面倒なので裏取らぬ。


とらドラ! 5話。ウラオモテックス*1な性根悪お嬢さん登場の巻。最初の見せ方がなかなか上手くて、足元カットで赤いペディキュアをチラと見せた上で「もっとオシャレしてくれば良かった」という台詞を言わせている。これで「あ、こいつひょっとして表面キャラやな」と、「視聴者には」判るようなシカケ。


この人が本性を出して虎子さんにちょっかいかけてるのをハタで見つつ、その後のフォローもナシで去っちゃったメガネさんは「コイツはコイツで人が悪いなあ」とか思ったが、どうやらメガネさんはそういうとこ含めてこのお嬢さんがキライじゃないらしい。取り繕うことを止めて本来のアイツで皆と接してくれるといいなあ、ってことだが、にしてもテストベッドにされた虎子さんはエエ面の皮ではあるな。


まんまと悪口に乗せられて消沈状態の虎子さん。いやいや大丈夫、メガネさんは全部判ってるから…ちうフォローに「じゃなんで私はこんなにちんちくりんなのか」と吼えるのがちょっと良かった。ああ、そっち方向にシフトしたガッカリなのか。コンプレックスはそれだけで「属性」ですからな、と表面的なことを言ってみる。あと、天然キャラについての疑問をわざわざクシエダさんにたンねる竜児さんも竜児さんだし、それにガッツリとひょうきん回答するクシエダさんもクシエダさんだと思った。よし。


キャシャーン Sins・5話。キャシャーンは自らの罪と世界の滅びの理由を知る。記憶が戻らないのでよう判らんが、どうやら自分は本当に世紀の大悪人らしい。ならば復讐者よ自分を殺せ、恨みを晴らせ…と行きたいとこだけど、緊急時発動のバーサークモードのせいでどうにもこうにも。ああ、死ねないアチシをどーしたものかしらー! ちうてたら森川声の黒キャシャーンが出てきてどうやら殺してくれそうですね、という話。


Aパートの過去回想と説明シーンは通り一遍のものだったが、Bパートの毎度の暴走と黒キャシャーン・ディオ登場の引っ張り方は様式美でよろしかった。にしても、リュウズさん・フレンダーくん・ディオさんと、状況を高い所から見下ろす構図が多用され気味な気はしますけどね。…リュウズさんは死んだ姉の言葉に従ってキャシャーンを追ってるようだが、姉の言葉にも別の含みがありそうではあるな。シズマを止めろ! みたいな。


作画は如例、特に戦闘シーンの多様で大胆な絵作りが多くて眼福。飛び散った破片が引っ張るケムの繊細な描き方と、ちょうスピードでイゴくキャシャーンのガシャ絵が同居してんのが面白いなあ。

*1:本来は間逆の効能だけど、語感だけなので気にするな