日記的日記

●掃除と洗濯を済ませて散髪に行く。鏡中の自分を見ながらああ、この一年で結構横方向に成長したし頭髪前線も後退したなあ、やっぱしカダラにエエのはストレスも無くだらだらと日々を過ごすことなのだなあ、と思ってたら小鼻の横が痒い。切った髪の毛が付いてて刺激している。


「ちょっとすんまへん」ちうて対切除頭髪シールドの下から手ェ出してカキカキする。よし安心と思ってたらまた痒い。ああ痒い。しかしさっき「ちょっと」言うたばっかしなので再度は言いにくい。ここは一つ何か気を逸らせるものを…そうだ、デコんところがまた別に少々痒いのでそっちに意識を集中させよう。ほおらワシが本当に痒いのは小鼻の横じゃなくてデコやでえ…デコなんやでえ…と念じてたらホンマにデコが痒ィなってきて小鼻の横の痒みが和らいだ。おお、大成功、なのか?


…皆さん予測のとおり、当然ながら今度はデコの痒みが限界突破しそうになる。しょっがねーのでほっぺたの辺りに痒み個所を捏造して念じてたら上手いことそっちに痒みが移る。その痒みが我慢ならんので他の個所を探して…とまあ、無間地獄の泥沼でもがいてたら散髪終わった。えーと、まあ、結果的に良し。


●久々に大学のクラブにでも顔を出そうと自転車で赴いたら大学祭してた。あーらら、全然知らなかったぜ。ならばもうちょっとそれなりの準備を整えて行けば良かったなあ。昼飯抜かしてって屋台の得体の知れぬジャンクフードで微妙に高価い発泡酒飲むとか。適当に部の人々にいじってもらってから帰る。明日明後日にまたちょっと行ってみるか? それともただ怠惰に過ごすか? それは明日の講釈。


●帰り道の踏み切り、隣の自転車おっさんがまだ夕方だってのにほろ酔い気味。ひょっとして大学祭で聞し召しでもしたか? それはエエのだがこの人、何かよう判らん鼻歌を放歌しておられるのね。微妙に音痴っぽいので聞いててどんどんモヤモヤしてくるので困る。まァ踏み切りが開くまでの辛抱だと思ってたけどこの踏み切りがなっかなか開かない。ああ開かない。一方でおっさんの歌はちっとも止まない。よう続くなあオイ。


やっとこさ開かず状態から解放、さっさと帰宅しようとペダル踏んでたらその鼻歌が追っかけてくるのな。どうやら帰り道が同方向らしい。またこのおっさん、酔っ払ってるくせに自転車が速いんだよ。ワシの逃げ足自転車にキッチリ着いて来よんのよ。まさかに意図的な行動でもあるまいが、家まであと僅かの脇道入って別方向に進むまでの間、延々とワケ判らん鼻歌聞かされっぱなし。もう、ねえ、危なかったよ。あとちょっと聞いてたら旋律覚えちゃうとこだったよ。