屍姫/RD/ケメコデラックス

屍姫 赫3話。引き続き赤ん坊屍の話…ではあるが、(底の方では繋がってるようだとはいえ)それまでの小児異形とはまた違う事件であるらしい。どうやらやっぱし「敵の組織」があってその片鱗が見えたりしたワケだが、赤子や子供に因縁の深い事件が多いのは何か意味があるのだろうか。子供さんがメインの組織だったり、はしねェか。


人体実験のマッド医師が今回直接の悪役。余命少ない妻を救うため、狂気となりて堕胎希望の若い女性を異形化する…てな生々しい設定ではあるが、シュッとしたキャラデザインのせいか気を使った演出のせいか、そこまで生理的嫌悪感は出されていなかった。ちょっと乾いたようなパキッとした風合いはこのアニメの色だよね。若いというかフレッシュというか。…前回「何となくbloodを思い出す」つったが、主人公が女子高生の異形退治モノというジャンルだけじゃなくて、若手主導の商業意欲作品、ってとこもあるのだろうかな。


今回はアクションも然りながら、日常芝居のちょっとした丁寧さがようございました。ドアから出て行く友人たち三者三様の立ち居振舞いとかね。ナヨ男さんのゆったりとした丁寧さが自然で良かった。あと、パイポ咥えたお姉さんの男前ぶりが好きなので好きです。エエな、あの子。


RD 潜脳調査室21話。やや、ラストへ向けての事件っぽい流れ。人工島の三指揮者に不協和音発生によってクシマさんがさらわれてしまう、という。ま、それと並行して鶴ひろみプリンセスがホロンさんに恋路で負けちゃうという話も進んでるんですがね。この二つ、あながち無関係ではないのかも知れないが。


けっこうなオバハンでもあろう書記長プリンセスさんが若々しいのは普通に「義体だろうな」と思ってたが、なんと生身らしい。それは努力家なことで。それでもホロンに対抗して「私は歳をとることができる」と言わざるを得ないほろ苦さもあったりして。…今回、この二人を並べて対比させるような演出がちょろちょろとあって興味深い。情念タップリの書記長とロボのホロン、でもホロンさんの方の「恋する乙女」っぽさもよく目立つんだよな。不良が子犬世話したら優しく見えるの理論かしらん。…口をちょっと開いてプレゼントを見てるホロンさんが人間臭くて、実にかわいい。


ラストへ向けての事件展開は毎度ながら上手い。クシマさんに呼ばれて行ったらまだ来てなかった、ただそれだけで「あのクシマが!」と驚愕するハルさんのシーン。クシマさんの人となりがよく判ると同時に、何となく暗雲垂れ込める雰囲気まで出ててよろしかった。


ケメコデラックス! 3話。お、オチモノ定番の学校話…ってこないだも書いたなこの文章。てことでガッコの皆さんにケメコという性の野獣を披露しつつ、ソードベアラーなお嬢さんの新キャラ紹介編である。どうやら三平太さんの体内には謎の強大兵器が内蔵されているようであるが…という、ね。


ま、お話のメインディッシュは上記の謎ではない。今回も縦横無尽に三平太さんを翻弄するケメコその人が主眼である。今期ツンツン髪の毛の男の子は基本的に酷い目に遭うことになってるようですが、三平太さんもその例外ではないことであるなあ。校舎の3階から落っことされて誰からも気遣われず、「ひょっとして駆け落ちでもしたんじゃないか」とか言われる不幸さはなかなかの風格。も、このまま不幸のままであれ。時々はちちやしりの恩恵にあずかることもあろう。


…しかし、中の人のエムエムさんが比較的(あくまで比較的)まともな人であることを考えると、このどてちんスーツには何らかの人格変換作用でもあるのか。あるいはエムエムさんは「ハンドル握ったら性格変わる」タイプの人なのか。ケメコ人格は一応表面上のものなのだろうが、なんだかちょっと(千和さん的に)惜しいのでそのうち独立して暴走したりして欲しいものだ。ダメですか。