ワールドデストラクション

ワールド・デストラクション 〜世界撲滅の六人〜・3話。成り行きで強制収容所みたいなところに押し込められて脱獄を計画するも、折角逃がしてやろうと仏心を起こした獣人の好意を踏みにじりかけるご一統さんである。モルテさんはそういう「ハタ迷惑っぽいキャラ」の造形ではあるんだけど、なんつーかイマイチ押しが足りないなあ…とか思ってるのは久々に本家ハタ迷惑女たるリナさんを見ちゃったからでしょうか。


話としては記号的定番の域を出ず、主人公たちのキャラ性で見せるという体裁。文句言いつつなんかかんか頼りになりそうなクマさんとか、皿洗いで水を得た魚になる宮野さんとかね。…今回ゲスト主役たる豊口めぐみ嬢はなぜ無実の罪で囚われてんのか、それを助ける獣人さんは彼女のどこがエエのか、そういう説明がぼっこり抜けているのも「そういうスジは要らん」と判断したからなのでしょうて。


んで、その代わりと言っちゃァ何だが、作画が十二分にアピールしてんのな。とにっかく安定しない上にキャラ表に似せようという意図が感じられないくらいの筆の走り。それにしては妙に統一されてんなあ、と思ったらなんと石川健介さんという方の一人原画(二原は複数)。イマドキ珍しい。しかしこの方は誰でしょう?


どっかで聞いたなあと思って検索したらノエインの美形キャラ回の方でした。…美形的雰囲気はあんませんかったが、とにかくヘンなのは歓迎気味なのでエエです。そういうフックでも無いと、ベタなゲームアニメでは少々退屈かもしれんですしな(失礼なヤツ)。コンテもやってはるだけあって、酷いシーンがとても酷く演出されてて良かった。今後も好きにやってってほしい。世間の風当たりは強くなりそうだけどねェ。