ソウルイーター/ストライク/RD

ソウルイーター15話。死神キッドさんの調査紀行の巻。アバンにての怪異出現シーン、霧の中より出ずる巨大なモノの絵も良いが、それに襲われる村人Aさんがとても「襲われ顔」なのがよろしいです。てことで怪獣/恐怖映画っぽい雰囲気での幕開けは割と奏効してたような気がする。部屋の隅で震える村人に状況を尋ンねるシーンも、カットの切り返しでキッドさんを移動させてる絵とか割と凝っていたな。


…ってここ、バルト海なのか! それは言われな判らんわ! 何も無ェんだもんよ! とりあえずヴァイキングとかニーズヘッグ(ニドヘグ…WIZ者にとってはニーズホッガーの方がよろしいか?)とか、単語は北欧っぽくはあるけどさ。


中盤の幽霊ネタはギャグではあるが、リズとキッドの仲間入りの認識の差が見えて面白かった。リズ姐さんは「キッドをカツアゲしたら地雷であって腐れ縁」と思ってるのに、キッド坊ちゃんにとっては「あの出会いこそ自分が求めうる最高の僥倖だった」なのな。んー、エエチームなのかも知れない。


今回もいちいち絵が「上手い」。ラストの黒竜顕現シーンとか、かなりムチャなリソースのつぎ込み方してあってちと感心した。キュキュッと靴を鳴らして踏ん張るキッドさんの絵も良いね。


ストライクウィッチーズ2話。主人公打撃魔女になるの巻。意外とストイックな「主役がメカに乗るまで話」になってて割と感心した。一番近いのはトップをねらえ、かなあ。ちっこいお嬢さん一人を甲板に上げるのにわざわざエレベータ(舷側じゃなくて甲板ど真ん中の、ね)使ってせり上がりを演出するバカは好きだ。あと、兵器萌え作品であることの要請だろうけど、通常兵器が単なる引き立て弱者になってないのも良いわね。坂本さんのケツにくっついて飛び上がってく戦闘機群とか、エエやないですか。


前回の繰り返しになるが、ぱんつやら股間やら諸々置いといても、やはりあの最小限の装備で飛翔する空気感は素晴らしいと思った。怖さと爽快感がちゃんとある。あとぱんつもあるけど。


以下どうでもいいこと。主人公と坂本さんの機体はあれ、イメージソースは零戦ですよね? 他の機体のスマートな水冷エンジンシルエットと差別化を図るためにも、ここは空冷星型のごんぶとなおみ足デザインじゃダメでしょうか。割とかわいいと思うんだけど。ダメだろうな。じゃいいです。


RD 潜脳調査室9話。いきなり出てきたミナモさんのお父さん話。メタル世界のシステム障害を救うためその身をささげる技術者さんである。自らの職能の、使命感の及ぶ限り父さんは判断し行動する。そして父さんはオトナ世界のスケープゴートにされてしまうのでした、という。


いやあ…酒呑んで見てたせいか、不覚にもグッときてしまいました。政治だの世渡りだのには本当にぶきっちょで、全ての権限を無くしたあとも口をついて出る言葉は「システムはどうなったか?」というおじさんであるよ。安易に救済される結末を持ってこないのはこの作品らしい。いろいろと割り切れない展開が最終的に集約する対象が「ソウタのおにぎり」だ。むっしむっしとメシを噛みしめつつほろほろ泣くお父さん…うーん、電脳世界と政治世界のアレコレの末、肉体的な「食」に持ってくるのはホンマ上手い。人情話やねえ。


肉体的っちゃァアレだ、ソウタさんは鶴ひろみの年増ボスの愛人さんだったのねェ。こういう「ヘンなサーヴィス」もこの作品のウリだわな。てェか多分、このボス姐さんも結構なお齢なんじゃろうなあ。義体化してるだけでさ。


不器用お父さんに松山鷹志。こういう素直なキャラは割と珍しい。なんかまた再登場がありそうですな。…技術は突出してるワケだしねえ。