図書館戦争/スレイヤーズ/銀魂

図書館戦争11話。えーと、ラス前かな。てことで割とクライマックス気味の一戦開始。モニュメントを護り刻限を区切られた象徴的戦争…ってのは題材としてなんかおもろそうな材料ではある。また、「戦闘時間外」に出会った敵兵同士が割と腹を割った述懐をしあう、ってのもアリネタで雰囲気。ただまあ、ここでも「敵の内部のマトモな人は主人公側と似たような思想性」「味方の別派閥の長は人格と行動に問題がありすぎる人材」という、プロパガンダ映画に近い描写には引っかかるけどさ。


Aパートは出撃前の抑えた静けさ(とラブコメ)、Bパートは緊張感の続く前線での戦闘シーン(とラブコメ)、という前後での対比は効果的だった。それに不穏さを乗っけてくる館長の行動とか、そういう組み立て方自体は上手いよな。内部で放火、モニュメント前で上司の被弾、というヒキの強さもラス前ですな。…行動の妥当性はともかく、ね。あと、雨にぬれて蒸気を上げつつチンチンと冷えていく銃身の絵は突発的にエかったな。


●新番組・スレイヤーズREVOLUTION。いやあそーですか、懐かしいねえ。ハッキリ言ってワタシはこのシリーズにそれほどの思い入れは無いけれど、それでも確実にアノ時代を思い出しちゃったのでもうしょっがねーやな。林原もともかく、松本保典鈴木真仁だよ。あの軽いキャラだよ。そして実にどうでもいいような脇キャラに大塚周夫、どうやら今後も出てきそうなキャラに大塚明夫の親子共演。加藤夏希さんは確かこのアニメのファンでしたっけ? よかったねえオタ娘。


内容? んー、かなりユルい。台詞偏重で何でもまず言葉のギャグで処理しちゃうヤリクチはどんなもんだろって感じだし、それでもそこそこ笑えたけどやっぱし「懐かしの一座再公演」みたいなノリは一見さんは辛いだろうなあと思うし、客観的にはまあ、言わぬが花だろうなあ。でもいいや。とりあえず宮田奈保美のチクチクした絵がこの時代に蘇っただけでもワシはエエとする。今後見つづけるかどうかは置いといて、ね。…渡部監督ってどーもワシ、困る場合が多いからなあ…。前も言ったけど。


銀魂113話。前後編あわせて、アニメにおいてここまで「タマキン」という台詞が連呼されたのは類例がないのではなかろうか。潔癖症の人が厠革命をするという語り起こしから最終的には女の顔描いた板にちんこつっこんで「抜けなくなっちゃった」。歴代の銀魂アニメの中でも上位に食い込む酷い話で、ようやるよ実際。


Bパートは何がどうなってか知らんがナウシカパロディ話。流石にあの庵野渾身の巨神兵はパロり切れなかったのはしょっがねーにしても、毎度ながらどうしようもなく再現度が高い。近藤顔の王蟲のキモいことキモいこと。そしてオチはやっぱし抜けなくなった近藤さん。酷い話であってようやるよ実際。…それであのアイドルっぽい神楽さんEDに向かう流れが嫌がらせに近い。それ以前に今回は主役三人は声も出なかったしなあ。わはは。