ああパン子ちゃん

●最近フライパンの調子が悪い。フライパンとは言い条、片っぽに柄の付いた北京式の中華鍋なんですけどね。便宜上フライパン。名をパン子ちゃん。かれこれ十余年の付き合いになる腐れ縁でございますが、その柄がぐらぐらしてきておりましてな。応急的にボルトと針金でつっかい棒をかましているが、炒め物を煽ったりするときとか少々危なっかしい。


そろそろパン子ちゃんを棄てて新たな鍋を迎え入れるべきか。ああしかし彼女は長い間苦楽をともにした同志なのだ。なんとか修復してやりたいものだ。…新しいの買ったら買ったですぐ忘れちゃうんだろうけどな! あばよパン子ちゃん!


でもまあ、いや本当によう働いてくれてますよ。なんせワシ、パン子ちゃんのほかに使う鍋釜っつったら2lのホーロー鍋くらいだもんなあ。あと土鍋をたまに、か。炒め物も焼き物も揚げ物もパエリヤもどきも寄せ鍋もどきも焼きラーメンもどきも(なぜ全てもどきか)、全部コイツでやらかしてしまう。コーティングの無い鉄鍋なのでパン子ちゃんの機嫌が悪いとき(=ワタシがヘタこいたとき)はあっという間にコゲついちゃいますが、真摯に使えばちゃんと応えてくれる。ああ同志パン子ちゃん。でも新しいの買ったら買ったで(以下略)。


●だいぶ前帰省したときに実家のフライパンで炒め物したら、あの底と縁がハッキリ分かれた構造にやたらてこずってしまった。もうすっかり中華鍋の球面構造に慣れちゃってしまってんのだなあ、と思ったことでした。ああパン子ちゃん。でも新しいの(以下略)。