ガンダム00/ペルソナ

機動戦士ガンダム00・18話。冒頭のガンダムを悪魔呼ばわりするシーンからして、かなり露骨にトリニティさんたちの悪行をクローズアップする話。それによって今まで積み上げてきた「サジとルイスの幸せバカップル」という状況をブチ崩すワケでありますが、「手を失ったのでサジの指輪が無駄になる」てなキツ目のO・ヘンリーみたいなギミックはちょっと上手いと思った。んー、これなら過度に残酷描写せずに本人達にとっての一大事を作れるな。


一般人を享楽的/無感情に殺してゆくトリニティさんたち。当然何らかのウラっかわがあるんだろうけど、それにしても少々頭悪すぎる描写なのでちと困ったりする。釘宮嬢がパーティ殲滅したのを見て「操縦ミスりやがってこいつゥ、わっはっは」で済ませるなよゥ。ただのコントやないですか。少なくとも長男さんはそこら辺見とこうな。…ま、意図的に見逃した可能性もありましょうか。


…トリニティたちの平面的なキャラクタはひょっとして、物語上の「敵」サイドにマイスターさんたちが居るという変則的構成を一般的な形に戻す役割なのかしらね。よう判らんが。


PERSONA - trinity soul -・6話。一日署長で大騒動の巻。…の、ノリが軽いなあ! 今までかなり硬質な演出で来たもんで、この軽妙でやらこいノリは上下でえらい効果的。一日署長とか誘拐劇とか子安兄のキグルミ演技とか、結構な数のネタをぽんぽこ放り込んだ上で、軽コメディとして成立させている脚本が予想外に上手かった。…普段がマジメだとデッドパンギャグが冴えますな。あと、回想シーンのショタ子安演技。


序盤からアホほど連呼されるちーこりん(とかふーこりんとかみーこりんとか)が結局顔を見せなかったりの凝ってスカした構成は、ちょっと三谷コメディを思い出した。その根っこの所で結構ベタだったり、ちゃんとラストはホロリとさせたりのウェルメイドな所とかもね。ちうことで、番外編的な作りとしてはほぼ理想的な回だったのではないでしょか。…しかし大雪ネタで現実とかぶるとはなあ。