結界師/カイジ

結界師51話。火黒最後の闘い。強くなる相手を斃す刃を振るう、ただそれだけを求める火黒さんは良守に物足りなさを感じる。「ここで止めにしよう」…まだまだコイツは強くなるはずだ。自分と同じ道を辿るならば。しかし良守は応えて「お前なんか強くない」と。確かに自分はまだ弱い、ここで戦いを挑むのは勇気じゃなくただの無謀だ。でも、自分はバカだから。志々尾の存在がまだ心にあるから。


今回もかなり主人公然とした良守さんが見られましたですな。戦闘シーンの正面ぶりもさりながら、火黒指摘の「お前はどんどん強くなるタイプ」てな主役属性もそうだし、力の目覚めるキッカケが他者の存在によるものだってのもそうだし。…その「他者」が閃ちゃんなのがちと意外っつーか、ある層の妄想の余地があるのでしょうか? 知らんけど。


火黒さんが無意識に求めていたものが「自らを滅すること」ってのは判らんでもないな。そこら辺が落し所ですよね。


逆境無頼カイジ12話。ヤらなきゃヤられる。いじめなきゃ、裏切らなきゃ、騙さなきゃやりかえされる。それがこの世の理だと。でもカイジは土壇場において叫ぶ。「俺は押さない!」と。これがカイジの甘さでありミリキなんだろうなあ。ま、彼が簡単に勝ち昇ると話が終わっちまうのですが。んで当然ながらデスブリッジゲームはまだ続くのでして…という。


例の「あまりにも無力なその背」が出ましたねえ。もう迷いようのない程のドストライク喩え。でも、原作で見た時に比べると割と普通な演出に収まってたかな。この辺富野監督の言うてたTV画面の許容性なんでしょうかね。よほど妙テケレンなMSデザインでもアニメとして動かすと普通に見られるものだよ、という。違いますかそうですか。


「カネは命より重いんだ」と言いつつ登場の利根川さん、この人はやっぱ画面を(負の方向に)締めるねえ。白竜さんの演技にはまだ慣れないけど。あと電撃にはツッコまない。