銀魂/狼と香辛料/ガンダム00

銀魂89話。なんかぶりーちのパロディがあるらしいがそれはほとんど判らず。がしかしまあ、そのアレだ、何だこのアニメ。とにかくAパートの「どうやったらそこまで中身の無いギャグが描けるのだ」という身に喰い込まんばかりの攻め方に恐れをなしたりする。飛田展男のヘンな木刀の精が生臭いぶっちゃけ話をしていく、そのネタ選択センスも良かったが、後半どんどんとバカコメディ化する流れに至っては何をかいわんや。まァたこういう回で作画がメリハリ利いてんのもお約束。すばらしい。


後半の全裸痴女の人は出オチに近かったかな。こういうシチュエーションでは案外土方さんを動かしにくいのだなあと思いました。そしてあの修羅場を見て「な、彼女って苦労してるだろ」と言える近藤さんはホンマにエエ人やなあ。


狼と香辛料2話。英語で言うと「Spice&wolf」らしい。なんで逆転するんだろ。それはまあともかく、ホロとロレンスのババア若造の二人連れは商売の旅をするのである。藤子がオバQで定住型とどっちにしようか悩んだという「放浪型」の物語作法ですな? 


ラノベ原作だけあってこの作品もかなり台詞偏重度が高く、派手な展開は控え目ながら一つ々々紡ぎだすようなペースが印象的ではある。ん、このノリは悪くないな。基本的にはホロさんがロレンスを軽くあしらってんだけど、時々その関係性に逆転が入るところがこの二人のミリキなんでしょうか。思いがけずロレンスに慰められて頬染めたり、調子に乗って言い過ぎちゃって耳垂れたり。


安易に彩度/輝度を高くせず、あえて陰影を深くしている夜間シーンの火明かりが割とエエ感じ。個人的には昼間のカラーバランスももうちょっとくすんだようなのが好みだけど、まァそういうワケにもいかんか。あと、それまでは平気だったのにいざ服を着せた後になるとホロの全裸に照れちゃうロレンスさんの変態機微がなんか良かった。てことで本日視聴の二本は全裸女神つながりでした。


機動戦士ガンダム00・15話。合同演習にかこつけたガンダム奪還作戦その2。遮蔽物の無い砂漠のド真ん中で物量兵器の嵐に見舞われるガンダム2機、ちうのはスリルを煽るに充分の絵柄ではある。「十数時間にもわたる集中攻撃」という消耗戦描写もいままでなかったネタであり、面白い目先でございますな。


…まあ十数時間防御しっぱなしってのも十二分に異様な強さだけどね? 何故強引に戦線突破できひんのかよう判らんな…っておお! パワーバカっぽそうなMA登場! そして謎のガンダム出現! ああ、このベッタベタなキャッチー展開は結構好きかも。ガンダムの強さが展開の要請で恣意的に変わってるようなイメージが大きいのはこの際目を瞑りますぜ。


ボンヤリBGM聞いてたが、低音でズンズンと基底音だけ出してる「状況説明BGM」がいかにも川井憲次らしくってなんか頬が緩んだりしました。サントラちょっと欲しいかも。あと、ステルス中のガンダムを見つけた機体が「本部に連絡を!」とか言いながらそのまま逃げただけ(んで当然やられる)ってのは何だ、無線が使えないってことなのかな? 特殊粒子のせいか何か?