●機動戦士ガンダム00・14話。主人公は夜這いガンダムマイスターでお送りします。いやマジで、大事な作戦行動中にヒョイと地球半周してオンナのもとにしけこむ(しけこまないけど)刹那さんとそのガンダムはすげえと思った。マリアさんとこのザル警備はもう、いいや。そういう大らかなお国柄なんでしょう。
てことで本編は、ガンダム争奪のためみんなで寄ってたかってなんかする話。こういう「あのキャラもこのライバルも続々と集結!」てなシチュエーションはやっぱ盛り上がりますな。「気負うな」と言われてますます気負っちゃうピーリス少尉とか、新鋭機一ダースとナマイキな部下を得て不敵な笑みのグラハムさんとか、名を変え肩書きを変えただ戦のみを求める戦争屋の藤原啓治とか、その一方で一人女上官にぶん殴られてウフウフしてるコーラサワーさんとかね。「きらーん」つってホンマに音立ててウィンクしてる場合じゃねえぞ?
にしても毎度ながら本当にモブキャラが豪華な作品ではある。この辺は初代ガンダムっぽい…のかな。
●PERSONA・2話。スタンドを巡ってのアレコレはどうやら表沙汰にはなっていないらしい。ただガキたちの間で流行っている「影抜き」という遊びを別にして…ではあるが。この影抜き遊戯が妙にうそ臭くて妙にリアル。元のゲームにあった設定なのだろうけど、こういうセンスが作品独特の感触を出しているのですな。「明らかにエロ行為のメタファーでもあるのですよ」という演出はちょっと過剰で、却ってやぼったいような気はするけどね。
一方で今時転校生に「俺の女に手を出すな」式の絡み方をしてくるお兄さんにはちと恐れ入ったりしました。謎を追うたたき上げ刑事が部下に「時間外手当は俺が出す。それで文句ないだろ」とか言ってたり、あんまし今のアニメ定番っぽくないディテイルがあるのでちょっとした取っ掛かりになっているな。そういう台詞群が、ものすごく清潔で定規で引いたような画面に乗っかってくるのがまた面白いような気がする。