街に刻まれし記憶

●割と長い間この近辺に住んでいるが、多分色々と街並みも変わっているのだろうなあと思う。「思う」ってェのはワシ、変わってもよう判らんからであるよ。たまに当地に来られたりする知己の方に「あ、この店がなくなってる」とか「おお、ここは潰れたのか」とか言われて初めて気づくという体たらく。も、ええねんて暮らせたらそれで。なあ。


まァワタシほどじゃなくても、「ある区画が潰れたら元はそこに何があったか思い出せない症候群」ってのは皆さんある程度持ってはるのと違いますかね。毎日通ってて知り尽くしてる街並みのはずなのに、あっれェ、この角んとこの廃墟は何の店だったっけ? 思い出せないよ? とか。それとも何でしょうか、店というものはワタシの記憶の薄いところを選って潰れていってんでしょうか。…ま確かに、印象薄くて流行ってないから潰れるってのはあるかもしれんが、それにしてもなあ。ワタシの脳がなあ。


●というどうでもいい事象があるのだが、こないだ潰れて別の施設になった場所は珍しくその履歴をよく覚えていた。公園横にあったデリバリーのピザ屋、ある日看板が取れたなと思ったらカラテ教室になってましてね。ピザ→カラテ。何かそのう、ある種の人が一念発起したような経歴だったので、何となく。ええ。まあ。