もっけ/銀魂/げんしけん

もっけ10話。うえだゆうじ声のかまいたちとその乾分登場。イマイチシリアスになりきれない性格とか小動物的(イタチだけど)外見とか、以前登場の飯綱と雰囲気が似ているなあと思ったら本編中でも言及があった。こういうタイプの物の怪さんたちでジャンルでも成してらっしゃるのでしょうかね。


姉が離れていくことへの寂しさを、新たな友を得ることで補完しようとするミズキさん…というお話だろうが、無論その相手が人外の妖怪となるとどうでしょう、という。しかし本編はどっちかというとかまいたち側視点での構造でした。それもあってほとんど「異形」らしさは感じられぬまま話が進んできたので、最後の鎌出現シーンはこのアニメらしからぬ(失礼)ケレン味と盛り上がりがあってちと意外(重ねて失礼)。とりあえず今回は堀勝之祐じいさんの思わせぶり予言はかすり気味でしたな。ま、それはそれで何事もなく重畳ですけどね。


銀魂85話。あまりにも酷かった(誉めてる)前回の続きながら、今回は割とストーリーの展開に重点を置いていてそれほどのバカさは控え目だったかしらね。まあそれも「銀魂としては」ってレベルであって、個々のディテイルは相変わらず特異的に酷いんだけど(誉めてる)。何でしょうね、あの意味もなくコンベアを流れてくるジジババ子供は。ほとんど夢の話じゃん。酷いなあ(誉めてる)。


銀魂の一つの特徴である「ベタな人情話」という側面は、ハードボイルドもどきというこれまたベタ材料と親和性が高かったようで。徹頭徹尾無能の塊だった石塚運昇のキャラを、ラストの「フッ」というシブ笑み一つで全部チャラにしてしまうという荒業ができるのも「形式」にうまいこと寄っかかってるからだろうな。池波正太郎的道具立てをそのまま使ってるのもそうですかね。


…にしても、ジジイ(ババア)声優使いの上手い作品ではありますよ。狐火の塚田正昭68歳も凄いが、関根信昭73歳ですってさ。それほど特徴もない上司キャラですよ? またこれが上手いこと銀魂的台詞を吐くんだよな…。声優さんって偉いものだ。


げんしけん2・10話。パツキンねーちゃん二人来襲の巻。スーさんの方は今んとこ無表情の変わり者キャラでしかないが、アンジェラさんのリアルに奔放な性格が実に生っぽくておもしれえな。キャラデザインもこの作品の定型を少し外した「肉感性」があってヨロシ。甲斐田ゆきの英語スキルがブン回ってるのもヨロシ。でもガイジンっちゃやっぱパツキンなのなあ。ブルネットじゃダメか?


てことで、主に斑目さんがちちの大きなガイジンさんにイジられる話でした。そういう星回りが似合うお人ではある。自分がギャグの対象になって、みんなが笑ってるのでしかたなく自分でも笑ってしまうあたりとか、何かもう痛いほどマダラメですよなあ。そしてワタシでもありますよなあ。…笹原と荻上の初々しいかみ合わなさとともに、「言わなきゃ判ってもらえないんだぞ」でまとめたオチはまあ、それはそれで。無くても成立してたような気はするけどね。