加虐と逆襲

●タバコって不思議だなあと思うン。いや、どうしてここまで定着したのかなあと。例えば他の嗜好品ならば酒とか麻薬とかですか、アレらはものすげえ即効性がありましてですね、ヤった一発目からその効果が判ると思うんですよ。あーこらキッツいわあすごいわあ、なるほどこれは面白い…とかね。しかしタバコは当然かなりの習慣性はあるのだろうが、あんまし一発目からその劇的な効果に打ちのめされてって感じの嗜好品じゃないようなイメージがありましてね。


…と言ったら以前、タバコ呑みの後輩に「あんたは喫煙しないからそう思うだけなのであーる」と諭されました。一服すればたちまち精神安定、昂揚感や鋭敏感は少ないものの「それまでのイライラがウソみたいに消える」と。個人差はあるんだろうけど、そうかそんなにスッキリするものなのか。それはワタシが至りませんでした。どこに至らぬのかはよく判らん。


ま確かにそんな効果でもなければ、西欧社会に紹介されて五百年程度でここまで広がりかつ定着(して衰退)することも無かったってことか。そういや関係ないけど嗅ぎタバコって流行しないですかね? アレなら受動喫煙とは無縁なんじゃね? 


●昔見た世界のなぞなぞ本に「似ても焼いてもおいしくない。片方を焼いて片方を吸うととってもおいしい」ってのがあって、まァこの日記中に出してるワケであって答えがタバコってのはバレバレなんですが、それにしてもこういう問題を子供向け書籍に平気で載せてるってのは今では考えにくいわなあ。どこの国のなぞなぞだか忘れちゃったのが残念至極。この問題の挿絵が山口太一だってのは覚えてますけどね。山口太一。名探偵荒馬宗介。