時間アフター時間

●電池交換してもらった腕時計は快適に動作しており、正確に時間を刻んでおる。多分。腕時計を付けていなかった時には何もない腕をチラ見することもしばしばで、「ははあワタシはこんなに頻々と時計を見ていたのか」と思い知らされたりもしたのだけれど、いざ付けてみると見てることをほとんど意識しないのな。割と不思議な感覚。


しかし何ですな、クォーツ腕時計ってのはなんであない針を合わせにくいのですかな。秒針が十二に来たのを見計らって、よっしゃと分針を目盛りに合わせてみるでしょ。合わせたつもりなのに、ちょっとしたら何故か分針の進みがちょっとズレちゃう。結局秒針は丁度「何分」を指してるのに分針は三十秒あたりに固定されちゃったりね。なんべん合わせてもまたズレる。…狂ってるわけじゃないから別にエエねんけどねえ。なんか気分がねえ。


時計屋さんが調整してくれたのはズバッと合ってたんだよな。なんか秘訣やコツでもあるんだろうか。


●時計屋さんの調整をチャラにして自分で合わせなおしてるのはなんでかっちうと、ワタシは腕時計を三分程度進めておくのがデフォルトなのでありまして。これは舟崎克彦の児童文学「ぽっぺん先生と帰らずの沼」から戴いた習慣。作中主人公のぽっぺん先生は自分の腕時計を八分進めており、それで自分のウッカリやドジによるタイムロスを埋め合わせている、という設定であるのね。流石に八分は長いのでワタシは三分程度ですが。


実際にこの手法を試してみる前には「結局最後には時計を進めていることに慣れてしまって効果がなくなるのと違うやろか」と思ってたんだけど、これが意外といつまでも効果があるのだよなあ。腕時計の表示が予定の時間丁度になったらちゃんと反応してしまう。他の時計を見る機会も結構あるからか、あるいは「時計を進めてあることに慣れない」ように慣れたからか。とりあえずワタシのようなドン臭い野郎にはお似合いの手法だよ豚野郎!