小耳挟み

●木工所だか何だかの前を通りかかったらフォークリフトで搬出搬入のお仕事中。積み込み作業で歩道が塞がってるので手前で待機する。仕事を終えた業者の方がこちらに向いて「どうもすんませんした!」と帽子を取る。イヤイヤワタシも別に急ぐ旅ではござらん。


んでその業者の方が木工所の方に向いて曰く、「アザトース!」と。…うわあ、またエライ方と商売されてまんねんな。全無知全無能にして原初混沌の唯一神を相手に材木をやりとりするとは大概な胆力。あなたがニャルラ様か。


それにしても、ありがとうございます、の省略形として「あざとーす」とは初めて聞いた。材木業界ではアリな言葉なのか。ウチの父さんもベニヤ板屋さんに勤めてたが、そんな単語は聞いたことないなあ。それともワシら子供に隠してただけで、裏ではいあいあ言うてたのだろうか。恐るべし材木業界。


●そこを去ってしばらく行くと下校中のぢょし中学生らしき一群。なんか知らんが大笑いしてはお話している。そばを通り過ぎたら一人が「…ね。アメリカンジョーク」お仲間揃ってあははははは! あははは! …しまったなあ、そのジョーク聞き損ねた。どんなもんか知りたいが、ワシ如きおっさんが並走するという不自然を犯すワケにもいかず。去ってしばらくしたら後方でまたわははは! あの面子にはジョークマスターが居るらしいな。ねたましい。