藍蘭島/ビースト/銀魂

●新番組、ながされて藍蘭島。事前情報はブソレンの予告のみ。さて…これはこれは。「船から落ちたら女だけの島にたどりつきました」という、設定だけ聞いたらアメリカ1コママンガ*1だが、中身は萌え要素を煮詰めて蒸留したような話。何というか、予告から受ける情報そのまんッまのアニメでございましたな。


第一話ってことだからか、絵面に関してはかなり豪勢で見てて楽しかった。イヤミの無い定型デザインと、メリハリ過剰にガンガン動く作画は良い相互作用。チビの腹黒嬢ちゃんだけやたらと無体な目に遭うという繰り返しギャグも悪くない。


まァその、寸止めエロコンテンツにこの飽和攻撃な状況設定はどないなもんかとは思うが、作品の狙いと方向性はとても正しいと思うので好感が持てますですわね。ちょっとワタシの嗜好からは離れてるので、視聴継続はしないでしょうけど。


●新番組、セイント・ビースト〜光陰叙事詩天使譚〜、って長ッげえな。事前情報ほぼなし。あーなるほど、こっちの方はやおいさん向け妄想充足アニメだったのか。藍蘭島と連続して見るとちょっとクラクラしてくるな。


とりあえず、なんでもかんでも台詞だけで押し切っちゃうという演出方法はあんまし好みじゃないな。天使のクラス分けで風当たりがどうこうとか、そういうのはドラマとして見てみたいと思う派なので。「こんな記号的基本設定でタラタラやってられん」ってことなのかしらん。


あとエライさんの名がゼウスだったり、身内にルカだのユダだのがいらっしゃったりというノリもちょっとヤだった。獣王星の時にも思ったけど、フィクションに対してデリカシーが無い気がするんだよな。やはり「記号に文句言うな」って言われそうですけどね。


●以上、対照的(あるいは相似的)な二作品でしたが、ワタシはどっちの顧客層とも重なってないような感じでございました。うーん、やっぱワシアニメ見る力が衰えてるな。ま、世間的に楽しそうな評判聞いたらまた戻ってこよっと。


銀魂50話。新シーズン突入ってことでまたなんかやらかしてくるだろうなあと思ったら、アバンからしてかなり不穏なネタのつるべ打ちであってちと怖いぜダンナ。ダイエットであるある! じゃねえよ。その間動いてんのはスズメだけだしなあ。毎度ながらビーンボール意志満々の作品ではある。


先行き不安に思った登場人物がなんとかして梃入れをしようとする話。とか言いつつ「梃入れが成功することは稀有である」ですってさ奥さん。判ってんなあ。ガンダムやヤマトの定番続編ネタでご機嫌伺ったあとは「もしもシリーズ」の連発で一話が終わってしまいました。あー、ねー。


ネタ的には結構微妙なのも多かったんだけど、その中にあって異様なテンションで走りぬけたぷりきゅあパロディの酷さが酷かった。酷いなあ。まァたこの辺、すんげえ作画がエエのよな。一部の迷いもなくここに全力を投入するというバランス感覚には眩暈を覚えるよ。エライよホンマ。くじら声で萌えキャラもエライよ*2


ラストは監督が出てきてシメ。アニメ作ってる人ですか。えーと、このままこの調子でずんずん行っていただければとても有難いです。好きにしてください。思うさま。

*1:「進化した猿たち」で紹介されてたヤツね

*2:確か昔いっぺん脱衣麻雀(ホットギミック)の声アテてなかったっけ? 幸か不幸か聞いたことないけれど