タイトルつける気にもならぬ

●本屋の裏手で中学生くらいの男の子がなんかぶつぶつ言いながら手を振っている。ワタシが通りかかったら一時的に静かになったが、通過後にコッソリ振り返ったら動きを再開してはった。それ見てやっと理解できましたよ。「欧米か」つってんのね。ツッコミか何かの練習してるらしい。


…一体彼に何があったのか。級友におもんないとか言われのたか? 「何こいつマジウケヌ〜」とか言われたのか? しかし少年よ、ギャグなんてのは他人の褌で相撲とってもどうにもならんぞ。「用意してた付け焼刃のネタ」なんてのは、往々にして会話の肝心の時に忘れてしまうものだ。


だが諦めてはいけない。忘れてしまっても大丈夫、もう一度会話の中に自分のネタを入れてしまえばいいのだ。そうそう中にネタが無くてもね、ほらここに海苔の佃煮があるからね、小さく穴開けてこの海苔を突っ込んだらほら大丈夫、これでちゃんとネタ入りのおにぎりができましてね、これが所謂ノリツッコミってやかましいわ。


(お母様へ・こういう理に落ちたギャグはあまり好ましくありません。結局天然系のギャグには鎧袖一触で負けてしまいます。なるべくのびのびとしたネタを操れるよう、日頃から教育していきましょう。)