はははのはなし

というわけで「目の所が口になってる絵」を描いてみたが、

神秘性も物語性もあったもんじゃなく、ひたすらにきしょったらしいだけになったのでダメである。うむぅ、やっぱあの目玉という器官の魔力ったらないってことかしら。歯には歯のキャラクタがあるにはあるけど、目玉に比べるとどうも即物的だよね。


●ワタシが時折見る夢の一つに「歯が砕ける」ってェのがある。歯抜けの夢は吉兆だとかそういうんじゃなくて、砕ける夢。これはちゃんと元ネタがあって、昔ワタシは実際に歯を砕いてしまったのだ。その時の感覚を追体験してるのだと思う。


中学時分、街頭放送とかで使うような巨大スピーカの粗大ゴミで遊んでたのね。ふざけて拡声器みたいに取り回してたら、思いの外重かった。そして思いの外硬かった。そのまま「がん」と口にぶち当てててしまい歯が欠けた。


面白いのはその歯の欠け方。衝突した表側の部分は無傷で、歯の裏側をごっそり粉砕しちゃったのだ。所謂アレだ、格闘マンガとかでよくある「衝撃が貫通した!?」ってヤツ。おかげでワタシの前歯の一本は裏側2/3が作り物です。だから、ハリセンボンの細い方が「前歯の神経が死んでるんです」て言う度に妙に共感してしまうのです。前歯チャレンジド仲間感覚?


●タイトルはかこさとし。ま、世代的に判るヤツは判るやろ。