結界師

結界師12話。斑尾さんはかつての同胞を滅することとなる。「俺は強かったか」と訊いて死ぬ鋼夜さんと、「真っ直ぐな所は嫌いではない」と答えて見守る斑尾さん。人に仇なす者と人に与する者の相克であるが、最後の最後に残るのはただ二者の関係のみである。…ま、やおったイメージは簡単に湧きますがね。


前回に続き説明の長台詞がどうもテンポを阻害してる感じで、また鋼夜さんの最期も定番の域は出ていないとは思うが…うーん、江原正士の演技力でねじ伏せられたですわな。人を憎む所以の回想シーンの「何故だ。何故俺たちがこんな薄汚ねえ死に方を」の台詞とかね。しかしここはもっとギリギリと締め上げるような演出も出来たと思うんだけど、まあ放送時間的に控え目だったのかな。


その後の斑尾さん大暴走はちょっと唐突過ぎたな。「鋼夜さんの退治と弔いが終わった丁度のタイミング」という作為性はともかく、10秒前まで普通に悲しんでたのにいきなりだからなあ。ちょっとでもそれらしい描写があればオッケーだったと思うんだが。


あと、最後まで存在意義の良く判らなかったブラック桃電の人たちは何だったんだろう。再登場の伏線? そうでもないとちょっとかわいそうだよな、あの「どうでもよさ」は。