武装錬金/蒼天の拳

武装錬金10話。早坂姉弟死闘編。真っ向勝負の秋水、奇襲とスナイプの桜花。よい対比のキャラ付けだけど、それほど魅力を出し切れないうちに退いてしまった桜花姉ちゃんが少し残念。その分、秋水くんの方は見所多かったですなあ。


とにかく今回はカズキさんのエエ台詞が多くてとても燃える。「一番未熟だから一番頑張らないとね」とか「俺の命と核鉄は二つで一つ、引き裂くことはできない」とかね。特に後者、そのまま早坂姉弟の関係につなげていくやりかたが上手かった。そしてそれを支えるあの絵。切り結びつつ校内を駆けるシーンが特に良かったなー。残像と光条、シャープなオバケの置き方にゾクゾクしましたです。


次回は敗北した双子の過去譚ですかね。…この双子の背徳性がまた、エエなあ。死が二人を分かつまで、ですか。


蒼天の拳9話。昔の女のその友は、今じゃ噂の大女優。…アチシ如きがどーこー言えるようなジャンルじゃないが、やっぱ女の描き方は薄っぺらいよなー。「そこがいいんじゃない!」とも言えるんですがね。


てことで朋友は生きていたの巻。上海編に入ってからこっちなかなか楽しいな。浪花節的な人間関係をベタベタにやるという演出がはまっている。今回なら、わざわざ昔の曲をピアノで弾いて会話の糸口にし、その後部屋に入ったのに「やっぱ帰れ帰れ」と怒られる拳さんとかね。刺客を指先にぶる提げたまま女に思い出語りをする、というのはちとシュールでしたけどな。


…しかし絵がなー。ここ数回のうちでもかなり微妙な感じでして。動かしたいという意志はとても感じられるんですが、ここぞってシーンで楽しい動きになるのは、ちょっと残念だったかも。