飢餓懐郷

ネジ山教徒が居るならネジを回す人も居るだろうと思ってさ。

別の宗派の人なのか、それともネジ山教内部の一役職なのかはよく判らない。とにかくこれで相手のネジをぐーりぐりと回す。実際に回してる絵を想像するとちょっとアレなので困る。


●実家に「子供百科」みたいな本があって、幼少時よく読んでいた。帰省した際に再読してみると、これが幼い頃の感情自体も思い出されてくるのだよな。掲載されているドライバーの写真、これに付随する感情は「おいしそう」。あるじゃないですか、赤くて透明なプラのドライバー。あれがどうも飴っぽく見えていたらしい。


ま、それは良い。しかし他の項目を見ると、工作材料の空き瓶だろうが吾亦紅だろうがオタマジャクシだろうが、思い起こされる当時の感情は全て「おいしそう」。バカである。ガキのワタシは日々そない飢餓感を抱いていたのか。


●同じ本のテープレコーダーについての説明。「こどものときにこえをふきこんでおくと、おおきくなってじぶんのこえをきくことができます」。


当時の自分はこれを読んで、「これは子供を一瞬のうちに成育させる機械だ」と認識していたようだ。「おおきくなって」の所を、時間の経過じゃなく前段の行為の結果として読んだらしい。これは凄い、ワシも欲しい、と感じていたのを思い出した。…うん、バカはバカだがちょっとおもしろい。ロジック自体に間違いは無い。