ドラクエIII・有為転変の章

ドラクエIII。バラモス部長を倒して、あな懐かしやのラダトームにやってきた辺り。ゾーマ社長まではまだありますなあ。バラモス部長はなかなか強くて、こらいかんとレベル上げに励まねばならなかった。フバーハやらバイキルトやらの補助魔法があると格段に楽ですね。


…えー、さて。商人町ガメツィバークはどうなったのか、であるが。クリア後に補足はあるかもしれないが、一応これで一区切り。


●革命後しばらくして市長ガメツィは開放され、アリアハンにあるルイーダ冒険者組合へと戻った。辺境の荒野にて裸一貫から都市を作り上げた男は、市民の糾弾に何一つ抗弁することなく牢獄に入り、赦されて出てくると全ての権利を市民に委譲して町を去っていった。「もう私の力は必要ない」、とそれだけ言って。


現在。この町で創始者ガメツィのことを語ろうとする市民は少ない。わずかに「彼にお礼を言い忘れていた」とつぶやく人が居るということは、彼はほとんど何の会話も無く町を離れたのだろう。報われないと嘆くべきか、ここまでやったと誇るべきか。


ここは安定した町となった。町の今後の発展を期待する声はあるが、ワタシはこれ以上ここが変化するとは思えない。変革は現状維持とは相容れないものだ。本人の言う通り、もう町は変革者としてのガメツィを必要としていない。誰がこの町を作ったのか、また如何にして彼は放逐されたのかを知る者は、そのうちこの町からは居なくなるだろう。


しかし、彼の記憶は町の名として残っている。ガメツィバーク。波乱に満ちた町の歴史を通じて、その名は最後まで変えられることはなかった。


●…こんなドライなエピソードだったのかあ。今になってやると、ショージキ言ってメインのストーリィよりこの挿話の方が印象的だわな。まあ、DQIIIは大きなスジよりも転職などのシステムを楽しむゲームではあるんだけど。うーむ、しばらくはゆっくり休みなっせガメツィ…って、レギュラー組とは絶望的にレベル差があるから一緒に戦えないけどさ。「また冒険の仲間に入れてくれませんか?」とか言うんだよ、こいつ。…あー、やっぱ報われん話やなあ。


だいぶあとで、試しにガメツィをパーティに入れて町に寄ってみた。みんな結構誉めてくれたりするんだよな。尊敬してますとか何とか。…ワシが彼の立場だったら、かーなーり複雑な気持ちになるけどなあ。