オオカミさん/ヒーローマン

オオカミさんと七人の仲間たち・5話。さて今回は鬼退治、こないだちょろっと出て来た桃太郎お姉さんとともに近所の不良高校「鬼が島高校」へと赴くご一統。とは言え今回の行動は前哨戦にして警告的行動、お前ら最近やり過ぎてんのと違うか、っちう話である。…ははあ、この町は全て「作られた世界」なのか。あの不良チンピラどもは人材育成として必要な刺激物、であると。部長さんはこの茶番世界を自覚的に認識しているようだが、さあて…そのまま唯々諾々と従っているキャラとも思えないですけどね。ま、そこら辺を越えたメタレヴェルの話もそのうちあるのでしょうけれど。


そして再登場の敵首領っぽい人、諏訪部声の羊飼氏。いかにも切れ者っぽい白学ランのイケメンさんである。どうやらオオカミさんの過去に何かかんかあった人のようであり、そしてオオカミさんが「自分は強くあらねばならぬ」と自己鍛錬していることにも関係がありそうな。ふふん、ラスボスですか? ラスボスなんですか? あるいはバラモス的な見せ掛けラスボスかもしれまへんけどね。


とまあ、今回はその羊飼さんのお披露目話ってとこ、ではあるのだけれど…んー、敵味方双方ともイマイチ行動原理/戦闘理由がはっきりしないので、ちょっとボンヤリした話だったような気がする。桃子さんたちのカチ込み行動は単純に考えなしの暴力的行為だし、一方羊飼さんのハッキングや勢力分断行動もほとんど意味を成してなかったしねえ。ま、桃子さんのちちを見てたらそれでよいのだ、って言われりゃそれはそれでいいです。両刀使い。使ったのか、もう使っているのか。そうか。


●HEROMAN・19話。触手の島解決編。ジョーイにとって、リナにとっての「ヒーローとは何か」という思いをメインに据え、子供向けアクションアニメらしい大立ち回りを盛り込みつつ、核に代わる生物兵器の極秘開発とその暴走という政府の暗部を感じさせつつシメ。…んーん、ソツなくまとめてあって上手いものなのだけれど、やっぱちょっともったいないテンポというかアッサリしたもんだというか、ね。パッパと進めるその贅沢さがエエんじゃないか、と言えるかもしれんが。


ジョーイで大丈夫かと不安に思うラヴィ氏に対し、リナは「ジョーイは私のヒーローですから!」と答える。多分この言葉はかなりの度合いまで、この作品の真実なのだろうな。そしてジョーイはヒーローマンに対して無償の献身を見せるワケだ。ヒーローであること、友人であること。それらに前提条件だの構築理由だのは必要ない。その強さと責務が彼らのコアなのだろう。


クライマックスの触手コアとの対決は、ニセヒーローマン複数とのアクションっちうなかなか燃えるシチュエーションでよろし。ジョーイさんがチビヒーローマンをブン投げる絵が勢いあって良かったな。あと、ジョーイさんって並ぶとリナよりちっこいんだね。今気付いた。ははあ…そういう嗜好の人たちにはたまらんわなあ。ゲフヘヘ。