ラグーン/ケロロ/侍

ブラック・ラグーン10話。先週見逃したので何がどうなったのか良く判らないまま戦闘メイドと決戦である。…まあ、話の流れ自体は判るけどさ。戦ってレヴィが気絶しただけなんでしょ? でも、こういうアクションモノの場合はまさにその「だけ」を見たいものでしてな。


相変わらずの堅実なB級演出で安心して見ていられる。例えばそれは、車のルーフから戦闘のプロが拳銃乱射しても中の主人公たちは無傷だとか、死闘の末に相手に銃を突きつけたままで長広舌の自分語りを始めるとか、そういう演出。化け物女二人の戦闘シーンが、どっちかっつーと怪獣モノに近い絵面になってたのは笑いましたけどね。埠頭のコンテナから爆炎と電撃が見えるという戦い。お前らホンマに人間か?


んで、ラストは急に青春の殴り合いになるのは少々たじろぎましたけど。両者ボロボロになるまでド突きあってダブルKO。ポルコロッソ…と言うよりは、西部劇のノリか。これがレヴィの言う「落し所」だが、要するに作劇者にとってもそうなんであるな。


「卑怯」の一言でキレるレヴィさんは、やはりプロとしては未熟である。そこが彼女を彼女たらしめているキモでもあるんだが。故に、バラライカ姐さんの制止文句である「これ以上戦っても一文の得にもならないでしょ」は、レヴィにとって意味をなさないワケだ。損得じゃないからね。それは「プロに戻りきれなかった」ロベルタも同じことであり、だからこそ西部劇的なド付き合いエンドが成立する。プロ同士のビジネス殺し合いだとこうは行かない。のだな。


うーむ、先週見逃したのが返す返すも残念。そのうち借りるかなんとかして見るか。


ケロロ軍曹。侵略カウントダウンから逃避してゲーム空間で遊ぶの巻。ひょっとして制作側の逃避でもあるじゃねーの? ってニュアンスも感じられていやはや。


しかしまあ、このゲームパロディ描写は10年前でも通用するよなあ。確かに、今のえらく細分化したゲームシーンをパロディ化するのは難しい、ってのはあるだろうけどさ。…と思ったら「もう何々はこりごりだよう」オチをやってきた。とことん古いのな。


その他のパロディネタはバイストンウェルF91、と中途半端でんな。「このゲームにはバグがある」で、ラフレシアのバグを持ってくるってのはちょっとおもろい。ギロロの「夏美のいたわりと友愛が…」の元ネタはナウシカか?


ギロロなら必ずやるだろうなあ、と思ってたRPG地口ネタをキッチリやってくれたのでちょっと嬉しい。そうだよな、ミリオタにとっては「RPG」といえば対戦車兵器だよな。…そういや、RPGってのはバンダイ登録商標だっけか。そういうネタでもあったとか? あ、今は違うのかな。


SAMURAI7・17話。総集編っぽい話。前半は農民の収穫作業を背景に、侍7人揃うまでをダイジェストで追う。後半は侍と農民の姿をそれぞれの目線から描写しつつ、状況は新たな展開へ。


今回はまた、気持ち良い描線の絵がちょいちょいと。要所々々でエエ感じの動きになって楽しい。お、やはりスタッフに7話以来の奥野浩行・森久司の名が見えますね…って、BS時にはこの回も評判悪かったのかなあ。


ドラマ上ではキクチヨですね。やはりこの人が一番動かしやすそうだ。悩んで暴れて動き回るが、内面と行動の間に齟齬が無いんだよな。その差異に矛盾を感じているカツシロウとは良いコンビかもしれない。…結局カツシロウの方が長生きしそうな感じはするけどね。


今後は都や商人相手の戦いになるようだ。カツシロウは「七人はバラバラになった」と言ったが、さてその変化でどう物語る、のかな。