コヨーテ/桜蘭/無敵/カペタ+忍たま

コヨーテ ラグタイムショー9話。ビショップ/スワンプ組は爆弾解除に向かうのである。がしかし、ステーション上の爆弾はなんとフェイク。あまつさえ12姉妹のミスのおかげで偽装が露見、ゲリラの一部が大暴走。てんやわんやである。


舞台をほぼ和平交渉のテーブル(と盗聴してる場所)に絞った構成は見やすくて宜しい。ヘマと偶然とバカの積み重ねで、最終的に戦争規模の大事件になるという展開はリアルとも言えるが…脚本的にはちょっと、バカ方向への振りが大きすぎるような気がするな。さしたる原因も無しに自殺的ミスをしちゃう12姉妹は「ホンマにプロか?」と思うし、爆弾が無いと判ったとたんにジェノサイドに走るゲリラさん、というのもちょっとなあ、と思う。宇宙規模のジャミングはかけられるが、極秘会議の盗聴には無頓着なセキュリティってのも良く判らん。


ま、やっと主要キャラが同一地点に集まってきたし、急転直下気味の大事件も発生したしで、次回からはもっとお話は転がってゆきそうではある。


桜蘭高校ホスト部21話。ここしばらくは双子を掘り下げる方向でどですか、てなもんだ。お化け屋敷と純朴委員長という道具を使って、擬似家族であるホスト部の不安定さを思う双子の片割れ。環先輩の「お父さん」という言明を「魔法の言葉」と捕らえる彼の感性は多分、正しい。環先輩がそれに自覚的か否かはともかく、だ。


…という重めの伏線はともかく、表面的にはなかなかサーヴィス満点で華やかな回でした。吉住マネージャの独壇場はもう、指くわえて見守るしかないなあ。てェかこの人も同じクラスだったのか。えーと、とりあえずふともも。


しかしハロウィンってどーもピンと来ないんだよな。今回もなんとか形になってたけど、そもそもお化け屋敷ってあんまし関係ないし…。あと、副いいんちょハルヒの仲を気にかけるいいんちょに「ありえないから」って言う双子の人だが、…いやー判らんぜよ? 大体自分らが(フェイクとは言え)そういう関係の設定なのにな。


無敵看板娘6話。勘九郎フィーチャーでABパート。内容も無く実に頭の悪いお話であってかなり良い。…しかし、サブタイのセンスいいよなあ。「赤い糸に見えた溝」とか。


前半は勘九郎・敏行のバトルと友情話。普段からよく動く作品なんだけど、このパートはとりわけシャープな動きで宜しかった。アクションにおける途中の省略方法がダイナミックで、見ていて楽しい。スリップしてくる勘九郎を止めろ! →顔面ストライク、の流れはなかなかに強烈。


後半は若菜ちゃん勘違い話。「これでイチコロですよ(恋愛的に)!」「イチコロか(生命的に)!」とまあ、そういうネタ。何だかんだでこの子もヘンなのであるが、「美輝と勘九郎は相思相愛である」という大誤解は…一周回って真実でもあるので侮れなかったりする。


前半に出てきた鬼ヤンマを後半でも使うとか、自転車だと思わせといてのホッピングと一輪車とか、そういうつなぎ方もかなり堂に入ってきた感じ。このまま、このまま!


カペタ48話。…おや、前回から結構時間が経ったか? 知らんうちにカペタは新環境に慣れており、またもなみさんはなんだか人気キャラになっておられる。それぞれ、過程を2〜3話かけてやるように漠然と思ってたけど…ってまあ、もうじき終りだしそうも言ってられんか。


事前には意地悪キャラかと思えていたアフロさんは、カペタの境遇(と能力)を知ることで気のいいゴンタ兄さんになっている。美形の金持ちが嫌いらしい。うーむ、判りやすいぜ兄ちゃん。さて、初のFマシンを手に入れて、カペタの活躍はいかに。


って所でライバル登場。源さんはラスボスとしての風格いっぱいで、彼が出てきただけで画面が光ったりするのである。…しかしよう判らんが、コース上で後ろから源が出てきてカペタもリョウも声を揃えて「ミナモト!」って驚いてたけど、…誰が出場してるか判ってるもんじゃないの? 何故驚くのん? 


忍たま乱太郎。たまたま見てたけど、今回エエ絵だったなあ。パキッとした描線で気持ちよく動く。時々この人の回を見るような気がするねんな、と思ってスタッフロール見てたら「遠藤靖裕」という方の一人原画だった。検索してみたら主に忍たま関係で引っかかるけど、結構な作品で仕事してらっしゃる大御所さんみたい。よし、また一件良いことを覚えた。…そして多分、なんか一件忘れたと思う。ところてん式頭脳。