ラグーン/ケロロ/侍

ブラック・ラグーン8話。新章突入、南米マフィア話。ダッチ社が請け負った運送貨物は、ちょいと面倒なワケあり坊や。軽い仕事だと高を括るレヴィさんであるが…?


ここまでは割とリアル…っていうか、アクションモノの定番ディテイルをしっかり押さえた展開なんだけど、坊やを追っかけてくるのが「狂犬兵士の目をした」…メイドさんなのである。うわ、バカ展開。好きかも。今んとこ、ロボットの如き丁寧口調でしか喋っていないのが却って怖いぜ。ちょっと服装が(あれでも)キャッチー過ぎなのが、なんかそぐわない気もするが。


アクションも少なく地味な回ながら、作画は硬質で堅調。冒頭の取引シーンで「ええとひとつふたつみっつ」と持ったペンでちょいちょい数えるロックさんとかエエね。こういうチマい仕草が全体の印象を左右するからなあ。


以下蛇足。ごたごたの原因がルテチウム、ってのに「ん?」と思って調べてみた。いや、希土類の中でもあんまし注目されてない元素だったような気がしたのよ。やっぱし今んとこそれほどの工業的用途は…つまり、ヤクザの収入源になるほどの産業的価値は…無いみたいですな。劇中説明で言ってた「セラミックで云々」ってのは確かではあるが。適当に「希土類」でよかったんじゃないかな。どうせあの辺の元素はわらわらまとまって出てくるのが通例だし。ルテチウムだけの鉱脈、ってのはあんまし現実味ないかも。


ケロロ軍曹。僕の夏休みのすたんどばいみー。ケロロギロロ・ドロロの幼年時代の冒険話で前後編、である。うーむ、ちょーっと間延びしたかな。まあ、この手の話で盛りだくさん過ぎもおかしいだろうけどね。捻りも何も無いので、ねえ。


ヴァイパー爺とか銀鉄とかを出してきて賑やかしくしてるんだけど、どっちかというと雰囲気重視の志向だった、のだろうな。ラストはドロロとギロロのちょっといい話でシメ、なんだけど、この二人ってそういうつながりのイメージが無かったので少々意外だった。単体戦闘能力の高い人つながりかしら。


SAMURAI7・15話。幕間でありインターミッション。成果をあげて戻ってくる一行だが、野伏せりは最襲来の気配を崩していない。夜明けの嵐とともに戦闘開始。さて。


カツシロウの危なっかしさは一貫している。周囲の侍どもと対照させることで、上手いことこの青年のキャラクターを浮かび上がらせていますね。カンベエは当然にして、キュウゾウのストイックさ・ヘイハチのレイドバックな態度・そしてキクチヨ。そう、この単純男でさえ正しいのである。力と精神のバランスに矛盾が無い。カツシロウはその力に相応な精神を未だ持ち得ていない。…キクチヨがガキどもに受けがよいのは伊達やおまへん。


冒頭の戦いは、それぞれ見せ場作ってもってエエ感じでした。あの、円盤生物…円盤獣…バウンドドッグ…みたいな野伏せりは動かして楽しそうではある。しかし、あーんまし大きさと強さが比例してないのがなあ。何度も言うけど、首領たちの「巨大性」がそれほど生かされてないんだよな。