ARIA

ARIA・20話。サブタイ「その 影のない招くものは…」って、なんか名状し難い恐怖系のクリーチャでも出てきそうですよ? と思ったら、あまりはずれてませんでした。


系列としては今期定番であるケットシー話なんだけど、この作品にしてはかなり直截的で純度の高い恐怖譚だった。いつもならある現象が何か別のもの(友人との絆とか幸せ探しとか)を示すために使われたりすることが多いんだけど、今回のは「怖い話を見せる」というその構造のみで構成されてたんですよね。前後編タイプの短い話では今までもあったけど。稲荷話とか。


BGMがああいう系統なので、まだ柔らかい雰囲気にはなってましたね。しかし端正で良くコントロールされた作画の質が、怪談としての纏まりによく貢献していたと思う。墓地シーンの最初に乱舞してた花弁はあれ、CGかな? 手描きならあまりにも凄いけど。


ほぼ純粋な「恐怖装置」として出現する喪服の女に篠原恵美だもん。こ、これはこええぜ? あと、モミ子さんのかなりぶっ飛んだ恐怖体験を聞いて「そんな大変なことがあったのね」と全て抱擁してしまうアリシアさんは懐が深い。…「ああ、まーたこの子は」って感じにも見えんこともないが。