コヨーテ/桜蘭/無敵/カペタ

コヨーテ ラグタイムショー8話。ミスター一行は作戦に向けてパーティ分割し、マルチアーノ一味はお宝探しを開始、アンジェリカ組はおんぼろ宇宙船で事態の推移を見守るのである。


…正直、ちょっと焦点が散漫になってるきらいがあった。定期的に出てくる「爆弾投下まであと○○時間」の字幕がほとんど演出効果に寄与してないのも辛い。刻々と過ぎ行く残り時間! …ってほど緊迫感も緊張感もないシナリオだしなあ。「複数の主体がある一点を目指して競い合う」って構図にせず、マルチアーノが早々に目的地に着いちゃってるというのは変化球だけど、結局現地でチンタラさせてるシナリオではあまり効果的に思えない。


時間経過によって映像資料と現実の風景がまるで異なる、なのでどこにお宝があるのか判らない、ってギミックもどーかと思うン。確かにそうかも知れんが、なんかすげえ頭悪い仕掛けじゃないすか? 映像解析とかしないの?


何だかんだで馴染んでる生首姐さんはいいっすね。敵とか味方とか、割とどうでもいいんだろうなあ。チェルシーさんは更にどうでもよさそうだし。


桜蘭高校ホスト部20話。あ、また双子話なのね。他の部員たちに比べてかなり優遇されてるなあ。環先輩は「一番キャラ故の無色」があるが、双子の人は色々とトッカカリがあって描きやすいんだろうな。


ちうわけで今回はハルヒさんの出番は僅か。ムカシの双子さんたちは心悪ゥいのであるという話。流石に意地悪さがブリリアントであって少々引きますなあ。更に本人たちが「こんな捻じ曲がった自分たち」とそれに自覚的なのがなかなかタチ悪い。


そのアイスブレイカー役が環先輩だが、やはり天然でアホで深い人である。この人にもいくらでも裏面はあるんだろうが、それを今回は匂わせつつ、しかし屈託ない明るさでシメているのが良いですね。


毎度ながらの凝ったレイアウトは健在で、双子が水面に映って「画面四分割」みたいな効果になってたり、混沌とした足跡から二人分だけ画面奥に伸びてたり。しかし、この異様に深い青空の色は癖になるね。


無敵看板娘5話。心の友であるコンクリブロックや最強若オカミさんが地味に初登場だったり。あと、行司の声が納谷六朗…贅沢な。


前半はもう、とにかくめぐみですなあ。ものすげえ崩し顔はサブヒロインとも思えぬ。小清水亜美も大活躍、まーったく絵の迫力に負けてない演技なのはどうしたもんか。大変やなあ。あと、目潰しコンビネーション後ろ回し蹴りとか、飛び蹴りからの水面蹴りとか、ムダに質の高い格闘シーンも相変わらず。楽しい。


後半。「閉鎖状況からの脱出」というネタで15分保たせるってのは大したものだ。普通に努力すりゃいくらでも何とかできるはずなのに、ただただ他者を蹴落とすしか頭に無い皆様の思考回路が素晴らしい。「まずは俺たちから片付けるつもりらしいニャ!」バカだなあ。


で、前後編とも美味しい所を持ってくのが茅原先生、と。…やっぱこの人、無愛想なデフォルメキャラ状態の時が一番いいよな。ぽつねんとTV見てるときの可愛さったらもう。


カペタ47話。合格者は1名のみ。カペタは最後の最後で落選してしまう。万策尽きたと思われたが、田中のおっさんの助言によって他チーム所属という光明を得る。さて、新チームでの環境は…って、この期に及んで新舞台かあ。描ききれるのかなあ。


カペタの当否ともなみさんのオーディションをカットバックで見せる演出。お互いの状況が相似であるということでは判り易い。…んだけど、「選ばれるのはカペタかリョウか?」という緊迫シーンのカット尻に、もなみさんのオーディションシーンの音響が被さってるのはどうかなあ、と思った。だってドラムロールですよ? 半分ギャグ演出になってたぞ、あれ。


久々に舞い戻ってきたカートレースで、カペタが完全な横綱相撲状態なのは気持ちよかったですねえ。てことは、この後しばらくは苦難の道、ってことかな。あと、記者のアダチさんが声変わり。なんと水島裕になってた。こんなステップアップも珍しいような…。