エウレカセブン/蟲師

エウレカセブン45話。レントンエウレカ、そしてガキども(主にモーリス)は恩讐の彼方にお互いを受け入れる。そして地上でも、ドミニクとヒゲ艦長組は恩讐を越えてゲッコーステイト入り。レントンとドミニクの、不器用一直線性格の呼応はよろしかった。…けどね。


正直、レントンエウレカサイドの話はどうも付いて行けんかったなあ。感情の起伏がこっちのノリと乖離気味で、あれあれという間に勝手に納得しちゃった感じ。モーリス君のアンビバレンツな感情もやたら唐突で困った。50話あるシリーズなんだし、もーちょっとそれらしい描写をしといてくれてもいかったのに。


ヒゲ艦長の静かな翻意はかっこよかったが、兵やクルーの説得に使ったバラシ映像のインパクトが弱い弱い。もっと卑俗で判りやすいキーが無いと。あんなダラダラ話見せられて賛成も反対もないような気がする。あれ見て蜂起する軍人さんはちょっと能が無いぞ?


えーと、あと5話か。いろいろ思いつつ、座して待ちますか。


蟲師18話。あ、こーいうOPもエエなあ。普通にゆったりと話が進む中、スタッフクレジットがその上に重なる。センスが良くないととっ散らかっちゃう所を、最後の「蟲師」のタイトルまでピシリと決める。流石ですな。…ARIAも毎度こんなんだっけ。


さて。その羽裏の山の絵には、時折ゆるりと煙がたなびく。故郷より離れしさる絵師の、そは涙で描きしか。人は故郷を忘れ去り、蟲は故郷を求め寄る。羽裏の重みは故郷の重み…。


ある絵師の喪失と再生の物語でんな。修行時代に描いた羽裏の絵に仮託して、彼の遍歴が物語られる。今回ギンコはほとんど何にもしていない。が、「産土」という蟲を示して絵師の物語を解題してるんすね。…む、言霊使いに近いな。


割と飄々としたユーモアが効いてた回でしたね。ギンコの「…いや? 別に怪しい者では?」とか。化野先生は…まあ、本人が幸せならそれで良し。