ノエイン18話

ノエイン18話。冒頭いきなり入れ子形式な悪夢を見るハルカさん。ディック的、と言うと陳腐な表現ですか? 今回は「量子コンピュータ上の幻であるこの世界」とか「映像記録に残らないシャングリラ物体」とか、現実/虚構のゆらぎをことさら強調してましたな。


一方クイナはルージュの八つ当たり伝言。あー、寂しい男やねんなあ。体をボロッボロにされてナオンにも振られて、そらシャングリラ世界に逃げたくもなろう。後半、カダラやら顔やらを崩壊させつつカラスと闘うシーンが哀れを誘う。結局ノエインにも裏切られ、ああ小山クイナよどこへ行く。…まだ死んでないよね?


そしてとうとうこの世界に実体化するシャングリラ物体。巨大で醜悪な異形が函館の空に浮かぶ。おお、なかなかのSOW! このあとのヒーロー絶体絶命→ヒロインのイヤボーン→お空でキャッチでろまんちっく、の流れも楽しい。うん、まあ尺的にちょいと喰い足らなかったが。


「この世界はラクリマ時空にとって単なる座標数値でしかなかった」と言うトビ。うーん、この時空は純粋に量子シミュレーションの産物、って楽しい設定ではないようだが…でもなあ、みんな執拗に「幻だ、幻だ」て言ってんの、やっぱどうも引っかかるな。「発狂した宇宙」的な多元宇宙なら、可能性の分岐先は幻じゃないからねえ。


…え! 次回藤原のおっさんがえらいことになんの!?