姫様拷問の時間です

●姫様拷問の時間です・11話。・ジャブとしてクロルさんによるチワワ拷問。王国軍はハシビロコウをどう軍事運用してたんだろう。あと元闇忍者にして現絵本作家のゲッコウ初登場。今気づいたけど彼の名前、忍者っぽい月光とヤモリのゲッコーをかけてたんだな。どうでもいいか。

・夢でも屈する姫様。急に「あ夢だこれ」って気づく明晰夢パターンあるよねとかそういう話。寝言で無限に屈しつつ、関係者への感謝もスで出ちゃう姫様がいい子過ぎる。あとその寝相どっかで見たなと思ったらマーティ・マクフライだ。

・魔法暴走シリーズ。魔法研究員がかわいい。今回はみんなお子様になるケースで、とにかくお子様トーチャーの育ちがよくて天真爛漫な感じがすっげえかわいったらしくてよろしい。伊藤静、最近はソシャゲとかで結構若い声出してると聞きますが、いやー流石っすね。この後の中学生バージョンもキッチリかわいく演じ分けてて、第一線の声優ってのァこういうこったよなと思った。あとお子様状況だとクロルちゃんの現状とのギャップがいちばん印象的でした。いいよね。

・ピザで屈する姫様。デリバリーピザのシステムだけで話ひとつ作っちゃうってのがすごいなあ。生地の耳にチーズと聞いた姫様の「バカなのか?!」という叫び声が白眉でした。白石さんバカ声上手いなあというか上手くなったなあというか。

・Cパートでゲッコウの絵本原作アニメ。デビュー3年目でアニメ化、それもなんかNHKとかでやってるタイプ、ってもう一生安泰コースじゃんね。何年たっても学校の図書館で見かけるような、2世代に亘ってファンがいるようなヤツだ。くっくっくおめでとう。

フリーレン/薬屋のひとりごと

●葬送のフリーレン・27話。アバンでまたチョーさんのタツジンが出てきて、特に何もしなかった。またそのうちしょーもないタイミングで出てくるかな。本編は三次試験までのインターミッション、相変わらず仲いいなみんな。言うほど悪辣でもないリヒターに、じじいとまごのデンケンとラオフェンがそれぞれ慰めに当たってんのが可笑しい。そもそも地域密着型の道具屋さんやってる時点でもう庶民派なのよね、リヒターさんも。

粉砕しちゃったスタッフをめぐってのフェルンとフリーレンの話は、子供っぽい未熟さと乏しい情感のギクシャクしたふれあいを賞玩するお話ですね。ザインが居りゃ一発で解決もするだろうが、シュタルクの一所懸命さもいいドラマ作りのソースではある。…とりあえず肉喰わせるという最適化があるのが強いよね、フェルンさんは。

後半は三次試験本番、ゼーリエさんによる圧迫面接。切って捨てるような気まぐれ処断の上にそれがほぼ正しいという、まあめんどくさい上司ではある。エルフ二人、永く生きた者同士の老獪なやり取りの中で、しかしフリーレンの方が一歩分だけ先を見ているのはかつてのパーティとの経験によるものか。今のフェルンと過去のヒンメルを加えた彼らを「花」が結びつける。プラグマティズムから外れた無駄であるもの、その余裕に…揺らぎにこそ本質が宿る、のだろう。多分魔族は判らない。ゼーリエは…どうでしょうね。

薬屋のひとりごと・22話。ラカンよりの難題としての「園遊会青いバラ」。それをジンシに通すやり口がいかにも「この後宮世界の特殊プロトコル」っぽくてよろしい。ともあれ難題を解題するにその困難性は二つ、まず季節外れであることとそもそも青いバラが無いこと。前者を温室にて開花トリガーをいじること、後者は白バラを色水に活けることで対処するが…という。

何とか蕾にまで持ってったのをジンシ様の口八丁で帝相手にクリアとしといて、その様子を「何とイヤミな」で片すのがラカンというお人…ってのが描写として判りやすい。状況を振り回し続けてきたそんなラカンに、どうやらマニキュアでもって一泡吹かせる計略がマオマオにはあるようだが、何だろうね。話に出てきた「毀損した妓楼」…マオマオの母親がらみのことかしらん。ラカンは相貌認識に障害があるようだが、それも関わってくるのかしらん。その辺は次回以降か。

ロウラン妃のお身内:シショウにチョー。この人も内面を読みづらい、面倒なキャラとして配置される。ラカン近辺の話が少しずつ紐解かれている状況下、こっちのロウラン側はまだ霧中ですな。また背後にはウザったい事情がとぐろ巻いてんだろうねえ…。

姫様拷問の時間です/ブレイバーン/ダンジョン飯

●姫様拷問の時間です・10話。・ビーチでスポチャン、所謂水着回。ここぞとばかりに作画リソースぶち込んできてて、水着描写も然りながらアクション的な見せ場も満載になってた。お話的には「姫様の身体的能力がバカ高い」パターンがここでほぼ確立した回と言えるか。あとトーチャーの心には天使と悪魔じゃなくて、悪魔と政治家と文筆家と革命家が居ることが判った。…どういう合議制なんだろうね。あとあと茅野愛衣さんは集合話にいらっしゃらないことが多い…。大人の事情とかそういうン。

・再々登場白騎士ルーシュと魔王様。魔王様にオタ友人ができるというほんわかしたネタに、魔王本人の桁違いの強大さが乗っかるというギャップがキモですかね。ルーシュは初期のちょいお色気ネタからここでいい感じに路線変更できたかなと思ったんだけど、今んとこ出番が無いんだよな…。折角だし久々に本編でも再登場したらいいのにな。

・バニラちゃんとトランプ。3回目にしてドストレートに姫様と友達になりたいってとこまで来た。まあ最終的にはこのツンデレさえも無くなって、「ちょっと奥手のかわいいお嬢さん」にまで至るんですけどね。ご両親の登場も見たいことである。

・Cパートでトーチャーが牛丼屋で親子丼喰うだけの話。女性版孤独のグルメ、これ単体だと流石に作品的に練りこみなどがちと薄いけど、「姫様」という作品内のいちジャンルとしてであれば十分なニッチとなり得るってワケだ。牛丼屋「なかじ」、モデルはなか卯でしょうか。ナカジって確か側近カナッジのモデルの編集者さんだっけか…と思ってたら声が本人か。…どこ向けのサービスなんだこれ?

●勇気爆発バーンブレイバーン・10話。冒頭から朽ちたブレイバーン。彼の成立をダイジェストで説明し、今後の未来をダイジェストで見せて、未来で成長したルルは今一度過去に…物語上の現在に戻る。消耗品電池のルルが自我を持ち、超越的デスドライヴのスペルビアをおじさまと呼ぶ…んだなあ。スペルビアもすっかりおじさまが似合うキャラになっちまってるけどもね。この辺、2クールとかなら数話かけて展開するとこだろう。

そしてこういう怒涛の「フリ」を見せたってことは、この作品の性質上「この話で見せたいものはまた別ですよ」って流れである。てことで、本編はルルとスペルビアがお見合いしてスペルビアが脱童貞する話である。…フォーマットとしてはサブ主人公ポジションのキャラが障害乗り越えて成長するという定番の話なんだがなあ。融合シーンが虹色の背景なの、そういうネットミームありましたねとか思ってたら、なんかハートエフェクト飛ばしてるしどっちかっつーとプリティでキュアとか魔法少女の方面だな。その前の時点で融合挑戦が何故かアメフトになってんのとか、それ必要か? って感じで可笑しいのも吹っ飛んだよ。

ラストバトルに2機4名だけで飛んでいくの、つまりエエトコで他のみんなが駆けつけるって仕込みかしら。あと折角だし、ブレイバーンとスペルビアの合体とかもあるとおいしいけどなあ。まあ次回以降。

ダンジョン飯・11話。不安と共に赤龍との闘い。当然まあ、予定通りには進まないワケで。イレギュラーありつつも何とかなりそうってとこでケンスケが、ああもうコイツ、っての間抜けかつ絶望的でこの作品らしい。センシの斧が粉砕されたことも含め、このパーティの弱点が一気に出てきてる…今までのツケを払わされてる気がモリモリとする。

その上で、代替案が「うまいことハマる」とは言い難いほどに、疲弊とダメージをガッツリ受ける。結果のドラゴンスレイを成し遂げるクライマックスは流石に見どころ満載。瀕死のライオスの走馬燈回想シーケンス、ファリンの人となりと村内での微妙な立ち位置が判りやすい。特にライオス主観でのファリンの笑顔が年相応な無邪気さでいい。そして「私のことは気にしないで」というセリフで去ってゆくシーンは…その後の展開を含め、物語上の伏線として絶妙と言えそうだ。

洞窟探検の如く龍の腹中を掘り進んで臓物を開く辺りの、どんどんと不穏さが増していくイヤな感じ。ラストに血まみれの頭蓋を見せるとこまで、とてもに効果的ながらズンと心が沈むなあ…。上手い作劇だけに、余計にねえ。

ラジオとアイスの日記

●メーカー修理に出してた安ラジオが戻ってきた。AM回路が初期不良だったってことで、商品まるまる新品になってた。相談の通話料金(スマホだとカネかかんのな)とかもろもろ余剰の出費はあったが、とりあえず正常な形に戻ったってことでよしとする。

電源つないで運用してみる。いやあ、こんなちっこい機器でリアルタイムの全国音声メディアにアクセスできるってのはなんか楽しいものだね。今となっちゃスマホなりでほぼ代替可能とはいえ、この比較的単純な機器…勉強すればテメエで回路組めそうな(いや私ァでけんけど)物体で、ずうっと音声が聞けるってのはそういうのとは根っこの何かが違う気がする。

自分自身まったくラジオ文化圏の人間ではなかったのでここからの日常的進展はなさそうだが、コイツは確かに若い頃に経験してたらハマっただろうなと思った。その雰囲気というか匂いを感じられたという、そんな気がしたってことで。そういうアレ。

●スーパーでハーゲンダッツのクリスピーサンドが安売りで100円台後半になってた。安い…! おまけにフレーバーも癖のないベーシックなものだ。こんなもん買えば買うほど得というヤツだ。アイスは冷凍してる限り賞味期限が無いというし、りろんてきにはここにある分ぜんぶ買ってって冷凍するのがベストということに…いやウチの冷凍庫のキャパが足りん。くそう運命め。

いろいろ高等算術もて計算した結果、3つ買ってきて冷凍庫に放り込んだ。これでよし。願わくば酔っぱらて帰ってきて翌朝気付いたらぜんぶ無くなってた、とかそういうことがありませんように。

フリーレン/薬屋のひとりごと

●葬送のフリーレン・26話。初っ端からすげえエフェクトの嵐で、フリーレンという強大な存在が存分に力を行使したら一体どうなるのか、ということを絵で示すに十分な説得力。アオリ視点で今まであんまし見たことない、冷徹なおっそろしい表情してるフリーレン様がいい。あとロックゴーレムっぽいの出てきてロボアニメになった。原作もこうなの?

フリーレンとフェルンのボスバトルの為に時間稼ぎするその他御一統。その中でユーベルの描写が詳細で、このトボけたお嬢さんがどんなけ異質な精神構造をしているのかが語られる。つまりは「あまりに思い込みが強すぎて常識が効かないレベル」ってことですね? それで切れると思ったら絶対防御だろうが切れる、ってのは凄さと脆さが表裏一体だわな。アンバランスさがこの人らしい。

クライマックスのフリーレンレプリカバトルも引き続き大盤振る舞い。魔王討伐以来の大技まで繰り出すという勝負だが、あの魔法…フェルンが童夢やられで吹っ飛んだあれ、何なんだろうね。フリーレン様にはまだいろいろ奥の手があるんだろうな、っていう底知れなさが垣間見える。そういう派手なとこだけじゃなく、二人でブリーフィングしてるシーンのフリーレン視点でのフェルン、妙に細かい…というか人間らしいゆらぎのある動きで面白かった。…あとまあ、ラストフロアにゴールデンミミックはうん、ひどいよね。やっぱりラストフロアにこっそりミミック置いた方が効果的だったんじゃないか?

薬屋のひとりごと・21話。恋路に迷うリハク氏の話。彼のオキニである娼婦・パイリンねーちゃんをなんとか身請けしたいのでいろいろとマオマオに詰め寄るのである。脳筋で単純でスレてない彼の性質は…どうだろうねえ。人生経験足りないとされるか、あるいは純粋と見てもらえるか。

マオマオが仲を取り持とうかなーどーしよっかなーと考える一環として、リハク氏の体を矯めつ眇めつ、比喩でなくそれこそちんちんまで見ようとしたらジンシ様が来た。当然ジンシ様は凄まじく邪推し、最終的にはリハクを認めることにはなるんだけど、この人は毎度々々キモい度合いを更新してくるなあ。なまじ外見と能力(とおそらく血筋)の数値がカンストしてるだけにめんどくさいお人である。

冒頭挿話、上司藪医者氏んとこで掃除しつつ、先帝の木/紙の政策について。彼んとこの紙が皇室御用達解除になった原因を、牛の唾液中のアミラーゼによるデンプン分解だと看破し、それとなく伝え…伝えそこなう話。掌編の安楽椅子探偵ネタとして面白いが、これものちのちの展開に繋がってくるんかしらね。あと「妊娠してないのに母乳の出る体質」と「母性強くてかつ色欲も強い」ってパイリンねーちゃんのキャラ、なんかこう…アレだな! まあいいや!

電気関係的その後

●コタツ電熱部届いた。思いのほか早く手に入り、また取り付けも問題なく終わったのでほとんど文句もない。電源コードだけは今までの古いヤツの方が取り回しが良かったので引き続き使用継続し、新しいのは…まあ捨てるのももったいないので取っておくか。「古い」といっても初代コードの劣化に伴いおととしくらいに買いなおしたものだし、防災的に問題はないだろう。

一方のAMが入らない新品ラジオはカスタマサポートに電話の結果、とりあえず郵送で引き取ってもらう処置となった。これで何とかなると良いけれど。あとこのラジオに合わせて買ってきた安いACアダプタ、電圧は合ってたが極性とジャック径が違ったというバカチン購入行動であったことが判明した。やっぱ酔っぱらってサイトポチっちゃだめだねえ…。悲しい。

ブレイバーン/ダンジョン飯

●勇気爆発バーンブレイバーン・9話。スミスはクーヌスと相打ち、ブレイバーンとイサミはヴァニタス・ペシミズムに大苦戦中という絶体絶命…ってとこで、スミスはなんかかんかあってやっぱしブレイバーンとして転生するに至ると。このトンデモな流れも敵のクーヌスがデスドライヴズという死を超越した存在だから、というイイワケがキッチリ立ってんのな。そしてピンチのブレイバーンは3Dプリンタでもって合体メカのバンクをやらかす。ブレイバーンが赤、合体メカが青なのはそれぞれイサミとルイスのイメージカラーっぽい。

…考えてみれば、ブレイバーンの出自予想としては「デスドライヴである」「スミスである」の両方ともが正しかった、ということになるんだな。無論こんな形で正しかったとは誰も思わんかっただろうけど。あとドイツ姉さんの言ってた「こんなもん作るのは米軍に決まってる」ってのもある意味正解なのか?

スミスとブレイバーンの同一ギミックはやろうと思えば最終回近辺のネタでもやれただろうが、まだ9話のこの段階に配置してきたってことは、まだ一つ二つ物語的な仕掛けを組んでいるってことだろうな。主人公サイドのルルが意を決してスペルビアのもとに行く、ってのもその一環だろう。スペルビアが敵対に回るだけってのも考えにくいしねえ。かといってただの共闘とも思えない…さて、次に控えるデスドライヴズどもはどんなんでどう戦うか。あるいは地球ってどうなるの? ってまあ、あの科学力見たら何でもアリっぽくはあるけどなあ。さて。

ダンジョン飯・10話。何故かルートに群生しているテンタクルスと巨大ガエル。アイデアソースはイソギンチャクとクマノミだろうなあ。カエルのデザイン・色彩設計が秀逸で、特に眼球の生っぽさがいい。…カエルスーツと化け物料理の同時攻撃で「一人ずつ持ってこい」、スーツ褒められて「とっとと行くぞ」とマルシルのコメディエンヌぶりが楽しございました。

幕間にタンス一行の地上話。これまでのダンジョンとうって変わっての、久々の明るい世界が映えるなあ。モルグのシーンを描写し、ナマリもファリンの状況に気をかけていることを示す。一方でこのダンジョンが主人公たちだけの問題では無くなっている…という展開もね。タンスの依頼主である島主に飛田展男。小役人的な俗っぽさがベストフィット。

ライオス一行は(一応の)ラストフロア、遺棄された城下町にてドラゴン戦を控える。こういう重層的な街並みってのはフェチくていいなあ。前回よりも乏しい戦力。しかし彼らには経験が蓄積されている…そこに勝機があるとみるべきか。そういやフバーハ的なブレスレジスト魔法はWizには無かったな。ともあれ、決戦は次回ってことで。