宝石の国/魔法使いの嫁

宝石の国・11話。巨大な月人は切られるたびに分裂する。厄介な生態に焦るフォスとボルツだが、どんどん切ってったらなんか知らんけどいぬっころみたいなもふもふ生物になったので宝石の人たちは喜んだりする。ふわふわのもふもふでキモかわいいその月人を、何故か先生は「しろ」と呼ぶ。そして、フォスの中にはある疑念が浮かぶのだが…っちうね。

先生と月人には何か関わりがあるんじゃないかと疑うフォスに、そんなんみんな感づいててただ言わないだけだ、と返すシンシャさん。フォスが末っ子気質だから今まで気付かなかったってことだろうし、またフォスだけがそれを気にする異質さを持っているってことでもある。アンタークの見えない視線を感じつつ、それでもフォスの心は月に向かう、のだろうか。ここで目覚めたパパラチアなる兄弟が、さてこの状況にどういう影響を及ぼすか。それは次回…ってもうすぐ終わっちゃうんですけどねこのアニメ。

今回のシロさんはもふもふな存在なんだけど、硬質な宝石たちとの対比でいい存在感を見せながら、しかしCGでもふもふっぽさを出すのに割と苦労してたような感じ。やっぱ毛皮みたいな本数の多いものは表現が難しいんだろうな。

魔法使いの嫁・11話。ヨメが師匠んとこ行ったんでエリアスは手持ち無沙汰であり、また気になることもできたりしてなんか憂鬱に見える。いや、顔がただの骨だから表情も何も判んないんですけどね…って、そんなエリアスに「難しい顔してますね」と言っちゃうチセさんは流石ヨメだなあ。とまあそれはそれとして、魔法使いとしての杖を作りつつリンデルさんからエリアスの過去を聞くの巻・後編である。

エリアスがそれまでの記憶を失っていることもあり、かつての彼の行動はどこか幼くて何かが「足りない」。その欠けているものは現在のエリアスにも感じられ、それを指してリンデルは「子供」だと言う。そうだねえ、外見も言動も落ち着いているけど彼の思慮はあと少しの円熟さが無い。思考形式もそうだしね。同じく子供であるチセさんとのコンビはいささか危なっかしいのではあるが、若さの方向性がちと異なるのでその辺で補い合ってほしいものである。主にチセさんが。

ラストのリンデルによる歌魔法はなかなか見所で、30分の枠をシメるに充分な量感があってなかなかよろしい。流石に浪川本人が歌うのはムリなようですが、そこそこ声質の似た歌い手さんであまり違和感なく挿入されてた感じ。