舟を編む

舟を編む・9話。岸辺さんは辞書編集にちゃんと取り組もうと決心するが、まずマジメさんのことを知ろうと思った。なんであの人はいちいちめんどくさい言葉を使うのか。…西岡マル秘ファイルと松本先生の言葉により、それは「他者と本気で向き合おうとする意思」によるものだと知り、そして彼女自身もそんな気質があるのだと指摘される。かくて彼女は、辞書編集部の欠くべからざる一員と相成るのであった…っちう話。

言葉ってェのは変わり続けるものだからこそ、辞書は作られなければ…作り続けていかなければならない。完全ではないのは重々承知の上で、それでもこの時代の切り口を確実に記録しなければならない。大上段に振りかぶった、なかなか大仰なことだけれど、でも辞書なんていう大部の書物をコツコツ作るにはそれくらいでいいのかもしれない。…ってところで言葉抜け! 土壇場のこのタイミングでなんとまあと思うが、でもここで気付いて良かったってなもんだろうな。さて、この難局どないする…ですな。

んでなんか松本先生もどうも体調優れないようだし、(メタ的情報が入ってますが)ノリとしては物語ラストの大試練ってとこですかね。なんとか先生がご健勝でいらっしゃるうちに…とは思うんだけれど。あと何だ、今回岸辺さんのマニキュアが妙に気になった。いや目障りだったんじゃなくて、彼女の指先の演技と部内での立ち位置を表現するにとても合ってる演出だなってことです。若くてファッションセンスを持ってて言葉も好き。そういうキャラですよ、という目標物やね。