都会的もののあはれとか

●以前のバイトしてたとこはテナントビルにあって、時々ビルの他の場所に用事があって赴いたりしてたんだけど、「○○商店さんとこお願いねー」ならまあいいのだが、ワシが働いているその期間内にも「ブティック□□跡地は俺行っときます」とか「△△ショップ跡はもう行ったっけ」とか、空きテナントの数が増えてきて何とのう寂寥感のあることであった。これで入居店舗の回転が早ければまだ良かったんだろうが、空いたとこにはめったに再入店することもなかったのでなおさら物悲しい。そもそも「何々跡」なんて呼び方自体が何だか旧跡や遺跡みたいな印象があり、そうなるととことん物寂しい。いや仕事自体はなんも文句無かったんですけどね。

などということを思い出したのは、久々にそのビルのところを通りかかったらビル自体が無くなってて駐車場になってたからである。一つ上の概念、上位クラスタごと「跡」になっちまったんだなあ、とかそういうしょーもないことを思ってしまった。もののあはれ