●ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン・22話。インフレイムその2、ダークニンジャとの一戦…なれどその決着は付かず。流石に直截的な妻子の仇だけにかなりの強敵としてバトルシーンを構築してはあるのだが、ダークニンジャさんの設定がここで全て明かされるってなワケでもないという存在なので、結局割と不完全燃焼で中断してしまうのは致し方ないところ。彼がキッチリとキャラを立ててくるのはそこそこあとになってからだからねえ。
ともあれ、ナンシーさんも救出してこっからはラオモトへと進むベクトルである。次回以降の激戦を前にちょいとした箸休めを置いて、ってなトコでしょうかね。箸休めなのにスシ喰ってんのはまあ、ニンジャってそういうものであるから。あとここで初出だったっけ、ラオモト・チバさんが出てきましたが、なんかすっげえかわいいショタさんやねえ。声が松本梨香ってのもこの作品らしいベタベタなタイプキャストでよろしい。っつーか梨香姐さんも新たなショタ役って久々なんじゃねーかしらね。
●乱歩奇譚・10話。浪越さんによる彼自身の説明話。とにかく家庭でも学校でも特段の理由もなしに苛め抜かれてきた彼であり、自身に宿る類稀な高い才能は誰の役に立つこともなくただそこにあるだけであったが、唯一明智さんだけは浪越さんに対して真正面から正対してくれる存在であった、と。でもって正対してくれたからこそ明智さんは浪越さんの「暗黒星」に警告を発したワケで、それが浪越さんをなんかヘンな方向に向かわせちゃったのは皮肉の一種と言えるだろうか。まァね、その暗黒星理論を「ぼくたち二人の結晶」なんてな表現しちゃってる段階でもう「あ、こりゃ内にこもったジメつき具合だな」って判っちゃうんですけどね。うん。
明智さんとの結びつきを数式として考え、よって彼から乖離してしまうこと(≒世界が劣化してゆくこと)を防ぐってのが全てに優先すると思い、そのためにはあらゆるものを対価としても良いとしている…ってのが浪越さんの根っこだろうか。世界を救うという彼の思いは見たまんまどうにも尋常じゃないシロモノであるが、自身と小林少年を犠牲にして成立するその大伽藍を前に楽しそうに微笑んでる小林少年はやっぱりおかしいことであります。あんた楽しかったらなんでもいいのな! 改めていい性格してる。
…あとは何だ、今んとこ一人蚊帳の外に居るハシバくんですが、「蚊帳の外である」ってな描写をわざわざしていただけるってことはこれから蚊帳の内に入っていくという前フリなんかもしれんので頑張れ。てェか二十面相じゃなかったんだね。とすると中村のおっさんが怪しい、のかしら?